＜高円宮杯U－18サッカープリンスリーグ東海プレーオフ：磐田東0－2三重＞◇14日◇昇格決定戦◇愛知・CSアセット港サッカー場
目指した場所にあと1歩が届かなかった。磐田東（静岡2位）は昇格決定戦で三重（三重1位）に0－2で敗戦。15年以来となるプリンスリーグ東海への復帰はかなわなかった。山田智章監督（60）は「勝てなかったのは監督、スタッフの責任。選手たちはよく戦ってくれた」と話した。
0－0で迎えた後半6分に右足ミドルを決められ、先制を許す。同22分にも追加点を許した。反撃へ、前日13日の美濃加茂（岐阜）戦で途中出場から決勝点を挙げたFW高田心羽（ここは、2年）らを投入し、交代策で糸口は探った。しかし、後半45分間で放ったシュートはわずか1本。戦況は大きく好転することなく、無念の笛が鳴った。
試合後、山田監督は今年限りで退任することを選手たちに伝えた。MF石川柚友（ゆとも）主将（3年）は「試合後に監督から聞いて…。昇格させて恩返しがしたかった。後輩たちの応援にも応えられず、悔しい」と声を震わせた。
味わった悔しさを胸に挑む来季。指揮官も采配はこの日が最後となったが、別の立場でチームをサポートしていくという。「もっと守備の強度を上げていかないと上にはいけない」。2年生守護神のGK小沢周央（しゅおう）も「来年は自分がチームをまとめていかなければいけない」と自らに言い聞かせるように語り、必死に顔を上げた。【前田和哉】
