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【目黒教授のワンポイント防災講座 vol.13】防災における“時間的要因”とは?


日本全国地震列島。日本は、いつどこで地震が起こるか分からない地域。東京などの都市圏はもちろん、中山間地域においても、住人はいつも地震に備えておかなければ、自分や家族の生命、財産は守れません。

そこで、日本の防災の権威、目黒教授がご指南。連載第13回目は、「防災における時間的要因とはなんですか?」。

目黒教授 前回と前々回に、自然環境特性と社会環境特性から構成される地域特性の話をしました。この2つの特性が決まるとその地域の特徴はだいたい把握できます。

しかし、アウトプットとしての災害やその対策を考える上で次に何が重要になってくるかというと、季節や曜日、発災時刻などの時間的な要因です。地域の人々や社会の活動が、これらの時間的な条件で大きく変わるからです。例えば津波災害が発生したとして、海岸付近に存在する人々の数は夏と冬では大きく変わるでしょう。曜日によっても、発災時刻でも変わるでしょう。満潮干潮の影響も受けるでしょう。その後の対応を考えても季節の影響は大きいわけです。ですからこの時間的要因も忘れてはいけない重要なポイントになります。(次回に続く)

目黒公郎プロフィール
東京大学大学院情報学環長・教授。専門は総合災害管理、国際防災戦略。内閣府本府参与、多数の省庁の防災委員、日本地震工学会、地域安全学会、日本自然災害学会などの会長を歴任。防災功労者内閣総理大臣表彰などを受賞。

●目黒教授のラジオ連載「みんなのサンデー防災」は、各種の災害がもたらす被害の最小化と、災害時を被災地地域の課題を解決する機会として活用し、発災以前よりもいい地域に改善するために必聴の番組。毎週日曜14時〜全国コミュニティFMで放送中。詳しくは「みんなのサンデー防災」で検索してみてください。

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