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オープンAI、企業利用100万社を突破 ChatGPT Enterpriseが前年比9倍の成長


オープンAIは、企業顧客100万人超の利用を達成しました。ChatGPT for Workや開発者プラットフォームを通じ、アムジェン、Booking.com、シスコ、ロウズなど業界リーダーが導入。ChatGPT for Workのシート数は700万超、Enterpriseは前年比9倍の成長を見せ、企業のDX推進が一段と加速しています。

企業導入の実態と主要機能

オープンAIの企業利用は、消費者側での広範な採用が追い風になっています。毎週8億人以上がChatGPTを利用しているという裾野の広さが、企業内での採用決定を早め、パイロット期間を短縮して迅速な展開につながっています。結果として、ChatGPT for Workはシート数が700万超に達し、特にChatGPT Enterpriseの成長率は前年比で9倍に達しました。こうした数字は、企業の現場での導入と期待値の高さを示しています。

機能面では、企業の既存ツールやデータに直接アクセスして推論できる「会社の知識」機能が導入され、Slack、SharePoint、Google Drive、GitHubなどと連携して回答生成や分析、アクション実行が可能になりました。採用やコード生成、リファクタリング、ワークフロー自動化を担うモデルの利用が急増しており、8月から使用量が10倍に増えた領域もあります。シスコはCodexをエンジニアリングワークフローに導入し、コードレビュー時間を50%短縮、プロジェクト期間を数週間から数日に短縮したと報告されています。

また、企業向けのエージェント構築を支援するAgentKitにより、アイデアから生産投入までの時間が大幅に短縮されています。カーライルはこの評価プラットフォームを活用し、マルチエージェントによるデューデリジェンスの開発時間を50%以上短縮し、エージェント精度を30%向上させました。さらに、マルチモーダルの進化により、画像生成APIやgpt-realtime、リアルタイムAPIでビジュアルや音声を含むワークフローが可能になり、テキスト、画像、動画、音声を単一のシステムで扱えるようになっています。

ビジネス価値の面でも手応えが示されています。ウォートンの調査では、企業の75%がプラスのROIを報告し、マイナスの報告は5%未満でした。実際の事例として、応募への招待機能で応募数が20%増え、採用者数が13%増加した例や、ロウズが1,700店舗の従業員へ専門家ガイダンスを提供する店舗内アプリを展開している点、Finをカスタマーサービスのバックボーンに据えて開発サイクルを四半期から数日に短縮した事例などがあります。Databricksとの連携により、既存データ環境へフロンティアインテリジェンスを持ち込む取り組みも進んでいます。

今後は企業自らがオープンAI上で新たなアプリやエージェントワークフローを構築する動きが顕著になります。Canva、Figma、Zillow、SpotifyといったプラットフォームがChatGPTと接続し、ユーザーが日常的に使う場所でAI体験を提供し始めています。さらにShopifyやWalmart、PayPal、Salesforceなどはエージェントコマースプロトコル(ACP)を活用し、会話型コマースを実務の流れに統合する取り組みを進めています。企業の導入はもはや実験段階を超え、業務改善や顧客体験の中心にAIを据えるフェーズへ移行しています。

詳しくは「OpenAI」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權

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