
日立製作所が米国で鉄道車両の「完全デジタル工場」を本格稼働しました。設計から検査までをデジタルでつなぎ、可視化と統合制御で生産性と品質を同時に高める一手です。現場の作り方がどう変わるのか、現地発の動きを追いました。
設計から検査まで一貫する「データ駆動」の現場
日立製作所の新工場は、車両設計、製造、検査の各工程をデジタル技術で連携させる構成です。工程間の情報を一元管理し、工程の見える化を実現します。これにより、手戻りの発生を抑え、検査の精度を高める狙いがあります。製造現場の運用をデータで制御する体制を整え、日立はこれを通じて供給力と品質管理の強化を図るとしています。
導入の核は工程の統合と制御の高度化です。現場の各作業をデジタルで連携させることで、作業の無駄や遅延を削減します。検査結果や工程データをリアルタイムに把握することで、早期の異常検知と迅速な対処が可能になります。これらはすべて工場内のデータ連携と可視化に基づく取り組みです。
日立の米国デジタル工場は、工程のデータ連携と統合制御で鉄道車両の製造プロセスを変えようとしています。製造DXを実運用に移した挑戦が本格化しました。
詳しくは「日立製作所」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
