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Auracast™×Wi-Fiで広がる「聞こえのバリアフリー」 東京工科大が国内初の検証プロジェクトを開始



東京工科大学メディア学部の吉岡英樹講師らの研究グループは、次世代の難聴支援技術「Auracast™」とWi-Fiを組み合わせたハイブリッド補聴システムの国内初となる検証プロジェクト「Voices for All」を始動しました。本取り組みは、鉄道や空港、学校や病院など、多くの公共空間で必要とされる音声アナウンスを、聴覚に障害のある方を含む誰もが受け取れる社会を目指すものです。





厚生労働省によると、国内には約38万人の聴覚・言語障害者が登録され、難聴を自覚している人は約3,400万人にのぼります。一方、従来の赤外線やFM方式による補聴支援技術は、専用機器や設置コストの負担が大きく普及が限定的でした。今回のシステムは、スマートフォン経由で音声を補聴器や人工内耳に配信するWi-Fi方式と、Auracast™対応機器に直接送信する方式を統合。専用受信機を必要とせず、受信範囲も広いことから、スタジアムや空港など大規模施設でも導入しやすいのが特徴です。





さらに、送信された音声をリアルタイムで字幕変換する機能も備え、聴覚に依存せず情報を取得できる仕組みも構築されます。2025年8月から11月にかけて、補聴器メーカーや当事者団体の協力のもと、全国各地で体験会や試験運用が予定されています。例えば、9月23日には相模原市の福祉イベント、10月には補聴器メーカー主催のコンサートや科学イベントでの試験導入、11月にはデフリンピック併催イベントでも体験機会が用意されています。





本プロジェクトは、国内での社会実装に向けた改良やアクセシビリティ関連法改正への働きかけも視野に入れています。Auracast™の普及は、公共空間での「聞こえのバリアフリー」を大きく前進させる可能性を秘めており、今後の展開に注目が集まります。





詳しくは東京工科大学まで。
レポート/DXマガジン編集部







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