生成AIと音声認識で「面談記録が1/3以下に」――日立と新潟大学が2025年9月から十日町市でリンクワーカー支援システムを試行します。住民支援の現場を一変させる可能性に注目です。
生成AI×音声認識が面談現場をどう変えるか
日立製作所と新潟大学が共同開発したシステムは、面談をリアルタイムで文字起こしし、生成AIが「健康状態」「生活状況」「希望する支援」など項目別に即座に整理・要約します。面談中に未確認項目をリマインドする機能を備え、記録作成の負担軽減と確認漏れ防止を目指します。さらに、蓄積された地域資源の利用データを元に対話型AIが適切な紹介候補を提示し、リンクワーカーによる選定を支援します。地域資源には施設名や所在地、活動内容、利用者の提供情報も含めて蓄積されます。
2025年9月1日から新潟県十日町市の特定保健指導で試行導入され、業務負荷低減、確認漏れの防止、記録の均一化を評価します。県・市の担当者は多様な地域特性と高齢化を踏まえた社会的処方の推進に期待を示しています。今後は現場の声を反映して機能改善を進め、他地域展開と健康・医療・介護・福祉分野での普及を目指します。
詳しくは「株式会社日立製作所」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
