
日本ハム新庄剛志監督(53)の1年を追ったドキュメンタリー「新庄剛志・球界のアンチテーゼ~2025 ライバルとの劇戦の記憶~」が14日にCSフジテレビONE、FODで放送、配信された。番組内で新庄監督はソフトバンクと戦ったCSファイナルステージの第1戦と第6戦で先発マスクに進藤勇也捕手(23)を抜てきした理由を明かした。
その2試合とも先発したのは今季8勝を挙げた達孝太投手(21)だった。達は昨季のプロ初勝利から今季も主に伏見寅威捕手(35)とバッテリーを組んできた。さらに今季中盤からは田宮裕涼捕手(25)や梅林優貴捕手(27)ともコンビを組んだ。進藤とは9月27日ロッテ戦(ZOZOマリン)で1軍では初めてバッテリーを組み、プロ初完封勝利を挙げていた。
新庄監督は「さあ達君は、どのキャッチャーが一番合うのかなって、僕はそれを知りたかったから(複数の捕手にマスクを)かぶせたら、進藤君が一番しっくり来たという。達君のワンバン、フォークボールとかに対して誰がブロッキングがうまいか、というところを見たら進藤君でしたね」と真意を明かした。
番組には山田勝彦バッテリーコーチ(56)も登場。大舞台で進藤をスタメンマスクに抜てきした新庄采配を振り返って「一番の…本当に衝撃的な…うん、驚いたところでしたね」と率直な気持ちを吐露。「キャッチャーって、そんな甘くないんですよ。そんなに簡単ではないポジションなんで、(新庄監督が)『達が投げている時の進藤の配球が一番いいんだよね』なんて言われても僕はね、『え、大丈夫ですか?』って思ってしまうんですけど」と思っていたという。
進藤はCSファイナルステージ第1戦、第6戦ともフル出場。達を2試合とも好投に導いたが、ともに1-2でチームは敗戦。きっちりと投手陣を引っ張って試合をつくったが、悔しい経験を積んだ。
