ジェイ・アール北海道バスの座席タイプごとに車両を比較!
今回は、北海道で6路線の都市間高速バスを運行している、ジェイ・アール北海道バス(以下JR北海道バス)のシート事情を一挙にご紹介!
札幌を中心に、北海道の主要都市を走るJR北海道バス。座席シートは、4列シートと3列独立シートがあります。


なお北海道には、似た名前のバス会社さんがたくさんあります。今回ご紹介する「JR北海道バス」のほか、「北海道バス」「北海道中央バス」「北都交通」「北海道拓殖バス」など、ちょっと紛らわしい場合もあるのでご注意くださいね。
まずはJR北海道バスの運行路線を確認。すべて昼行便で、4列シートは5路線、3列独立シートは1路線が運行しています(2025年8月現在)。詳しくは下記をご確認ください。
【JR北海道バス運行路線】
・高速おたる号:札幌駅~小樽駅、4列シート
・高速あさひかわ号:札幌駅~旭川駅、4列シート、トイレ付き
・流氷もんべつ号:札幌駅~紋別ターミナル、4列シート、トイレ付き
・特急とまも号:苫小牧駅~えりも、4列シート
・高速えりも号:札幌駅~えりも、4列シート、トイレ付き
・ポテトライナー:札幌駅~帯広駅バスターミナル、3列独立シート(4列シートの場合もあり)、トイレ付き
・高速ひろおサンタ号:(2025年8月現在運休中)
なお、上記は他社との共同運行の路線を含みます。また、他社運行便や急な車両変更で異なる車両のバスが走行することもあるのでご注意くださいね。
では、シートタイプごとに車両内部をご紹介していきましょう。
車内紹介:4列シート
中には縦11列の車両もありますが、4列シートは基本的に横4列×縦10列仕様。トイレ付き車両の場合は、後方座席の4席分がトイレになります。向かって左側の座席の通路側アーム下には補助椅子があります。

座席のリクライニングは、体感で+15度くらい。昼行便のリラックスには十分な角度です。ヘッド部分はシートカバーがかかっています。


足元のスペースは、手荷物のほか、リュック程度の荷物なら足元に置いても大丈夫なくらいの余裕があります。レッグレスト・フットレストはありません。

座席の前(前座席の背面部分)には、網ポケット、ドリンクホルダー、荷物掛け。車内案内などのボードも網ポケットにあります。

座席には、1座席にひとつずつUSBポートがあります。


車内ではフリーWi-Fiを利用OK。利用手順は、網ポケットの案内ボードで確認できます。

トイレ付き車両の場合、車両後方にトイレがあります。小さな洗面所もトイレ内にありますよ。利用中は内側からロックすることで、車両前方に使用中ランプが点灯します。


座席上部には網棚があり、手荷物を載せられます。毛布も置いてあり、希望者は自由に借りられますよ。

バスの前方にはモニターがあり、停車バス停や運賃などの情報が確認できます。

※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
※共同運行会社のバス便も含みます
札幌⇒小樽(高速おたる号)のバス便「バス比較なび」
札幌⇒旭川(高速あさひかわ号)のバス便「バス比較なび」
札幌⇒紋別(流氷もんべつ号)のバス便「バス比較なび」
苫小牧⇒えりも(特急とまも号)のバス便「ジェイ・アール北海道バスHP」
札幌⇒えりも(高速えりも号)のバス便「ジェイ・アール北海道バスHP」
札幌⇒広尾(高速ひろおサンタ号)のバス便「ジェイ・アール北海道バスHP」(※2025年8月現在運休中)
※2025年8月時点で運行している車両です
車内紹介:3列独立シート
3列独立シート車両は、横3列×縦10列、最後列のみ横4列の仕様です。トイレ分を2席引き、座席は全部で29席。

座席シートは4列シートより横幅があり、余裕をもって座れます。

座席は背もたれのヘッド部分が分厚くなっていて、よりホールド感がありリラックスできます。足元はレッグレスト・フットレスト付き。


座席脇には電源が完備。1座席にひとつずつUSBポートが設置されています。

座席前面には網ポケット・荷物掛け・ドリンクホルダー。中央シートの場合は読書灯もつきます。また、網ポケット内にはフリーWi-Fiの案内ボードがあり、手順を手元で確認できますよ。


アームの下にはミニテーブルが収納されています。

トイレは車両中央あたりに。トイレ内に手すりがあるため、車内が揺れたときも安心です。

※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます
※共同運行会社のバス便も含みます
札幌⇒帯広(ポテトライナー)のバス便「バス比較なび」
帯広⇒札幌(ポテトライナー)のバス便「バス比較なび」
※設備は都合によって変更されることがあります
※2025年8月時点で運行している車両です
クレジットカード決済方法(一部車両のみ)
JR北海道バスでは、「高速おたる号」「高速あさひかわ号」「流氷もんべつ号」で、車内でのクレジットカード決済を導入しています。これが、やってみるとかなりラク! こちらの設備についても、今回一緒にご紹介しますね。
なお、従来通りの乗車券での乗車ももちろんOKです。

まずは車内クレジットカード決済が可能な車両の確認。オンライン予約時などでも事前に確認できるほか、バス側面の案内表示の下に「クレカ決済可能」のステッカーが貼られています。乗車前に並んでいるときにもチェックできるので便利ですね。

対応車両であることを確認すれば、あとは用意するのは、タッチ決済が可能なクレジットカードのみ。バスに乗り込むとすぐに、カード決済用の機材が見えます。

乗車時は、入口正面にある機器にタッチ。

そして降車時には、客席から正面にある機器にタッチするだけ。カンタンです!

なお、タッチする順番を間違えてしまっても大丈夫。エラー音が鳴って、間違いを教えてくれますよ。(と、間違えてタッチしてしまった経験者が語る)
JR北海道バスで便利な旅を
JR北海道バスの高速バスは、北海道旅に便利な路線が多数。JR駅近くのバス停を起点にしていることが多いので、鉄道や路線バスと組み合わせた旅行予定を立てやすく、便利に使いやすいのが特徴です。
さらに、クレジットカード決済などの便利なシステムを、どんどん取り入れつつあるところも嬉しいポイント。高速バスがより使いやすく、より便利になりますね。
JR北海道バスを利用して、北海道の旅を楽しんでくださいね。
※取材協力:ジェイ・アール北海道バス
札幌~帯広間を運行するジェイ・アール北海道バス「ポテトライナー」に乗車! 車内設備や道中の様子を乗車レポート
(陽月よつか)
