
元ヤクルトの宮本慎也氏(55=日刊スポーツ評論家)が14日までに公式YouTubeチャンネル「解体慎書」を更新。巨人坂本勇人内野手(36)が今季年俸5億円から、減額制限いっぱいとなる40%減の3億円で契約更改したことについて私見を述べ、改めて遊撃手の過酷さを語った。
坂本が12年の自主トレで弟子入りした際の師匠であり、同じ遊撃手・三塁手として43歳まで現役を続けた宮本氏。19歳から巨人のレギュラーを張り、プロ野球史上初となる遊撃手での通算2000試合出場も達成している坂本は、今季代打起用がメインとなり、レギュラーの座を明け渡した。
遊撃の名手だった宮本氏は改めてポジションの過酷さに言及。「ランナーが1人出ただけで一気に全部のカバーにいかないといけなくなる」と360度動く必要があると説明。さらに相手チームの作戦も頭に入れ、捕手のサインの前に遊撃手が内外野のポジションを動かす指示を送れるとより良いとし、二遊間でのコミュニケーションも重要だと語った。「そりゃ重労働ですよ」と実感を込めて振り返った。
また、ポスティングでのメジャー挑戦を表明している岡本和真内野手(29)が抜けることで空く三塁のポジションについて、実際に選手時代に遊撃から三塁へコンバートした宮本氏は「状況的には厳しいけど、代打でいいやっていうところではない」と話した。
代打の難しさについては、「衰えて代打の切り札になったとしても、7、8、9回はいい投手が出てくる。基本はスタメンで出て、先発から3打数1安打ぐらい打って、最後の1打席をいい投手相手に3試合に1本くらい打てれば、それなりの打率になる」と解説。宮本氏は坂本にはレギュラー再奪取を狙ってほしいと期待を込めた。
