＜J3／JFL入れ替え戦：沼津1－1滋賀＞◇14日◇第2戦◇愛鷹
JFLで2位のレイラック滋賀FCが、県勢初のJリーグ昇格を成し遂げた。J3最下位のアスルクラロ沼津と対戦。1勝1分けで来季のJ3入会を決めた。
ホームの第1戦を3－2で制していた滋賀が、第2戦も攻め立てた。前半22分にFW秋山駿が先制し、さらにリードを広げた。
試合前の時点で、沼津は2点差以上の勝利なら逆転残留。1点差で勝てば延長戦に持ち込めたが、さらに差が開いた。その中で、わずか2分後にFW白輪地敬大の得点で追いついたが、続かなかった。
京都サンガやベガルタ仙台で活躍したDF出身の角田誠監督（42）や16年リオデジャネイロ五輪（オリンピック）日本代表GK櫛引政敏（32）らに率いられた滋賀が、反撃を許さず引き分け。2戦合計4－3で入れ替え戦を制し、県民の宿願を成就した。
これで43都道府県目のJリーグ入り。昨季は高知ユナイテッドSCが昇格を達成しており、これでJクラブが誕生していない県は4となった。福井、三重、和歌山、島根が夢を追っている。
福井は、J3から2つ下のカテゴリーとなる地域リーグの北信越1部に福井ユナイテッドFCが所属。Jリーグ参入へ、まずはJFL昇格を目指している。
三重は国内4部相当のJFLにヴィアティン三重が所属。J3ライセンスも保有している。今季もFWカズがプレーしたアトレチコ鈴鹿クラブは、入れ替え戦に敗れて来季は東海1部に降格することが決まった。
和歌山は、関西1部にアルテリーヴォ和歌山が在籍している。今季は、JFLにつながる全国地域チャンピオンズリーグ（CL）の1次ラウンドで敗退した。
島根は、中国1部にベルガロッソいわみ。松江シティFCを前身とするFC神楽しまねが19～22年にJFLでJ3入会をうかがえる地位にいたが、経営難でクラブ解散の憂き目に遭っていた。
