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【昇格PO】徳島アンデルソンが決勝導く値千金の同点弾「最後笑えるように。もう1試合やるぞ」


【イラスト】J1昇格プレーオフ勝ち上がり

<J1昇格プレーオフ:徳島1-1磐田>◇7日◇準決勝◇鳴門大塚

徳島ヴォルティスFWトニー・アンデルソン(27)が値千金の同点弾でチームをJ1昇格プレーオフ(PO)決勝へ導いた。

0-1の後半37分、DF柳沢が右からクロスを入れると、ゴール前に走り込んだアンデルソンが打点の高いヘディングで合わせる。空中で体をひねりながら放たれたボールは、好セーブを繰り返していたジュビロ磐田の元日本代表GK川島の手をかすめ、ゴール左に吸い込まれた。引き分けの場合は年間順位の上位クラブが勝ち上がる規定により、リーグ4位の徳島にとって“決勝点”となる一撃。ブラジル人助っ人は「クロスを増やそうと練習からやってきた中で、(柳沢)亘がいいタイミングでクロスを上げてくれた。いい形で合わせられて、得点に変えることができた」とうなずいた。

11月29日のJ2最終節・長崎戦では、後半追加タイムの決定機で放ったシュートをGKに止められ、後味の悪さを残してPOに入った。しかし、この日は8日前に決められなかったゴールに力強くねじ込んだ。「前回の失敗から学べたし、新たなモチベーションをが作れて、こうやって得点にぶつけることができた」。長崎戦では相手GKに顔面セーブされたが、この日は相手選手のスパイクが当たって自身の顔に傷を作るまでのハードワークで勝利に貢献した。

悲願まであと1勝。殊勲の背番号9は千葉との最終決戦(13日、フクアリ)に向けてサポーターに「最後笑えるようにピッチで戦います。もう1試合やるぞ」と呼びかけ、5シーズンぶりのJ1復帰を誓った。【永田淳】

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