NTT東日本グループは2025年10月、神奈川県内の公共下水道管路でエリオス3とスカイディオX10を用いた飛行検証を実施しました。屈曲部通過やφ3,000/φ,000管での安定飛行、高精細映像とeドローンAIによるひび割れ検出に成功しています。
実証の概要と主要成果
NTTイードローン、NTT-ME、NTT東日本が役割分担して行った本検証は、2025年10月20日と31日に神奈川県内の公共下水道3箇所（雨水貯留管2箇所、汚水幹線1箇所）で実施されました。使用機体は屋内・非GNSS環境に強いエリオス3と、点検用途で実績のあるスカイディオX10です。NTTイードローンが機体選定とAI解析、NTT-MEが飛行支援・通信確認、NTT東日本が全体統括と現場調整を担当しました。
検証では、エリオス3が汚水管（φ3,000mm）内で屈曲部を含む直線約150mの飛行に成功し、マンホール上からの操縦で安全かつ安定した映像取得が可能であることを確認しました。Range Extenderによる電波増幅で直角屈曲の通過も達成し、点群データの取得も行われています。一方、スカイディオX10はφ10,000mm級の雨水貯留管内で安定飛行を実現し、広断面管での自律飛行と高精細映像撮影が可能であることが示されました。
また、取得した映像をNTTイードローンの「eドローンAI」で解析した結果、軸方向・円周方向に伸びる「ひび割れ」を高精度で検出でき、人の目による確認と遜色ない検出精度が確認されました。これにより、管内に作業員が入らずに短時間で広範囲を点検できる安全性・効率性の向上が期待されます。
詳しくは「NTT東日本株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
