株式会社NITACOは月額3万円の「AI活用顧問」を発表しました。代表が現場に直接入り、施工計画書や安全書類、積算ドラフトなどをAIで自動化して現場事務を高速化し、残業時間を30％削減することを目指す伴走型サービスです。成果が出なければ請求しない保証も付帯しています。
サービスの要点と導入フロー
株式会社NITACOの「AI活用顧問」は、建設現場の定型事務をAIで置き換える伴走型サービスです。代表が直接訪問し、施工計画書・報告書・日報の自動作成、安全書類・施工体制台帳の自動作成、見積ドラと積算根拠の提示、顧客窓口のAI一次応答、入札要件の分解と提案骨子の自動作成といったメニューを提供します。プレスリリースでは施工計画書等の作成時間を30〜60分から5〜10分に、安全書類の回収を半日から30〜60分に、見積初稿を3〜5時間から30〜45分に短縮する想定効果が示されています。これらの数値は現場事務の即時効率化を示しており、月額3万円（税別）という価格設定と「成果が出なければ請求しない」成果保証が導入ハードルを下げる設計です。
導入の流れは、まず現場AI診断で業務棚卸しと課題ヒアリングを行い、優先領域を特定します。その後、運用提案としてテンプレートやプロンプト設計を行い、月1回の社内勉強会で教育と運用浸透を図ります。導入後は計測・改善・事例化を繰り返し、必要に応じて小規模システム開発にも対応することで既存業務との連携を進めるとしています。NITACOはこれまでのBPO運用で培った運用ノウハウを活用し、単なるツール提供で終わらせずに「現場で回る」仕組み作りを強調しています。
注意点としては、AI出力をそのまま運用するのではなく、最終チェックを行う運用ルールの明確化が不可欠です。安全書類や積算根拠などは誤りが許されないため、人の目での確認を組み込むことが強調されています。また、現場固有のルールやフォーマットをテンプレート化し、短縮した時間を安全管理や品質向上に振り向ける運用設計が重要です。レビュー＆リファイン：本稿はNITACOのプレスリリースに掲示された数値（残業30％削減、作成時間短縮、月額3万円、成果保証）を基に、サービス概要と導入フローを現場実務の視点で再構成しました。
詳しくは「株式会社NITACO」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
