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安定を求め就活生の4人に1人が、親会社より“大手子会社”を志望。Z世代が求める「安定」とは何か?


新卒大学生向けサイト「就活の教科書」を運営する株式会社Synergy Careerは、26卒・27卒の就活生200名(男性71名、女性129名)を対象に大手子会社に関する調査を実施し、その結果を発表しました。本調査では、大手子会社に対する志向やイメージ、親会社へのキャリアパスに関する学生の意識が明らかになりました。

調査の結果、就活生の73.5%が親会社に入社したいと回答した一方で、26.5%が子会社を志望しており、約4人に1人が大手子会社を志望していることが分かりました。大手子会社に入社できたら「勝ち組だと思うか」という問いには、「非常にそう思う」「ややそう思う」を合わせて50.5%が肯定的に答え、過半数が大手子会社をポジティブに捉えている実情が示されています。

大手子会社にするポジティブなイメージとして最も多かったのは「安定した働き方ができる」(73人)であり、続いて「中小企業より給与が高い」(61人)、「ネームバリューがある」(59人)、「親会社と同等の福利厚生」(55人)といった点が挙げられました。これらの回答から、就活生は大手子会社を待遇面や安定性の面で魅力的と評価していることが伺えます。

一方でネガティブなイメージとしては「親会社の影響を強く受ける」(68人)が最も多く、次いで「親会社と比べると給与が少ない」「親会社との格差がありそう」(いずれも62人)という懸念が目立ちました。子会社という立場に伴う構造的な制約や処遇の差に対する不安が学生の志望判断に影響を与えていることが分かります。

また、大手子会社とグループ会社の違いについては「はっきりと理解している」「なんとなく理解している」と答えた人が合計49.5%に対し、「あまり理解していない」「全く理解していない」と答えた人が合計50.5%と、ほぼ半数ずつに分かれました。学生の間で用語や組織形態の違いが十分に理解されていない実態が浮かび上がっています。

子会社から親会社への移動については、「成果を出す」が最も多い回答(73人)で、努力や実績がキャリア機会につながるという認識が広がっていることが分かりました。一方で「親会社にはいけない」と回答した学生も35人おり、現実的な壁を感じている学生も一定数存在しています。こうした認識の分かれは、企業側がキャリアパスや評価制度をどのように透明化するかが採用・定着に影響することを示唆しています。

調査の総評として、親会社志向が依然として多数であるものの、4人に1人以上が子会社志望であり、大手子会社は「安定」と「待遇」の面で就活生から支持を得ていることが確認されました。同時に、親会社との関係性や処遇差、不透明なキャリアパスに対する懸念も根強く、学生の志望選択には情報の非対称性や将来の見通しが影響していることが明らかになりました。企業は採用時にこれらの学生の懸念に応える形で、待遇・評価・キャリアパスの説明を充実させることが求められます。

詳しくは「株式会社Synergy Career」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松

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