富士通と1FINITY、米Arrcusが戦略的パートナーシップ提携を発表。ホワイトボックスと同一ネットワークOSでデータセンター、マルチクラウド、5G/6Gエッジを横断し、最大40％のTCO削減を目指す次世代AIインフラ構築が動き出しました。既存の常識を変える取り組みに注目集まります。
なぜ“ホワイトボックス＋ネットワークOS”がAI時代の鍵か
AIの社会実装が進む中で、関連するデータトラフィックは飛躍的に増加しています。富士通、1FINITY、そして米Arrcusの提携は、こうした増大するデータを支える次世代インフラの提供を目的としています。提携により、データセンター、クラウド、5G/6G、エッジ環境を横断して接続可能なネットワークソリューションを日本とグローバル市場へ展開します。
Arrcusが開発したネットワークOSソフトウェアは、データセンタ内のクラスタからエッジ、複数クラウドを含むマルチクラウド環境まで同一のOSで動作します。これにより導入期間の短縮と一元的な運用管理が可能になります。さらに専用ハードではなくホワイトボックスとソフトウェアを組み合わせる独自機能により、最適なシリコンを選定して配置でき、複数ユースケースで40％以上のTCO削減を実績として示しています。
1FINITYはArrcusのトータルソリューションを提供するビジネスパートナーとなり、ネットワーク事業者やエンタープライズ、データセンタ事業者に向け共同でGTM（Go-to-Market）を推進します。両社は富士通グループに限定せずグローバルにパートナー拡充を進め、マネージドサービス連携を含む設計から運用・保守までの包括的な提供を目指します。富士通は自社のAIサービスやコンピューティング技術と組み合わせ、次世代インフラのサービスプロバイダを目指すとしています。
詳しくは「富士通株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
