日立製作所がSAFe®のGold Partner認定を取得しました。One HitachiでSAFeを全社フレームに据え、SPC5名以上の体制と5,000名の人材育成でLumada/HMAXのAI実装サイクルを短縮。DXと社会イノベーションを同時に速める大胆な一手です。
Gold認定で現場と経営の溝は埋まるか
日立はSAFe®のGold Partner認定を受け、SPC（認定コンサルタント）を5名以上擁する組織として公式ネットワークに加わりました。これにより、SAI社の認定研修やトレーニング、グローバルのベストプラクティスへ直接アクセスできる体制を得ます。結果として、顧客向けのエンタープライズ規模アジャイル支援が公式に強化されます。社内ではOne Hitachiの枠組みでSAFeを共通言語とし、ビジネス戦略とシステム開発の連動を標準化する方針です。価値の流れ（Value Stream）を可視化し、短い反復での価値提供を制度化して事業部間のバラツキを減らす狙いがあります。
日立はLumadaをコアに置き、NVIDIA強化のAIソリューション「HMAX」へのSAFe適用も検討します。SAFeは継続的改善と高速な価値提供を重視するため、AIの反復実装や迅速な検証と相性が良いと位置づけられています。さらに、社内でSAFe知識を持つ人材を5,000名に増やす計画は、研修とコーチングで現場の実践力を底上げする狙いです。IT×OT×プロダクトを横断する日立の事業基盤と組み合わせることで、顧客への提供速度と質の向上を目指します。これにより、社会イノベーション事業の加速が期待されます。
詳しくは「株式会社日立製作所」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
