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3日~4日は列島に強烈寒気 JPCZで積雪急増も 大雪・交通障害・凍結など注意


3日(水)から4日(木)頃を中心に、日本列島に強烈な寒気が襲来する見込みです。12月は日本海の海面水温が冬の中で最も高いことに加え、発達した雪雲の帯:JPCZの形成が予想されています。山陰から北の日本海側では平地でも降雪や積雪となり、山地では積雪が急増するおそれがあります。また、ふぶきや路面の凍結で交通障害が発生するおそれもあります。最新の雪の情報をこまめに確認してください。

●平地も雪になる寒気が広範囲に 北日本は5日(金)頃まで寒気が居座る

こちらは、上空1,500メートル付近の寒気の強さを表した図です。3日(水)は全国的に寒気が強まり、平地でも降れば雪になる目安のマイナス6℃線が九州北部、中国地方、四国、近畿、北陸、信越、東北の日本海側、北海道を広く覆う見込みです。4日(木)も広範囲に寒気が流れ込むでしょう。5日(金)は西日本の寒気は弱まりますが、北日本を中心に寒気の居座る所もある見込みです。

3日(水)の夜から4日(木)にかけては、まだ便りがない西日本の平地でも続々と初雪を観測し、山地では本格的に積雪となる所もあるでしょう。冬用タイヤへの交換など、雪への備えは早めに済ませておいてください。

●3日(水)の夜間 北陸以北の山沿いは積雪急増のおそれ

今回、雪の降り方がピークになるのは、3日(水)の夜間になる見込みです。12月は日本海の海面水温が冬の中で最も高く、さらに11月30日(日)の段階で、平年より2℃前後高いことがポイントです。初冬の上空に強い寒気が流れ込んだ場合は雪雲が発達しやすく、海面水温が平年より高いことも相まって、雪の量が多くなることが考えられます。

また、大陸で蓄積された寒気が強く吹き出し、発達した雪雲の帯であるJPCZの形成が予想されています。JPCZは東北からじわじわと南下し、3日(水)の夜間に北陸や新潟県を指向する予想です。気温が低い夜間と発達した雪雲が流れ込む時間帯が重なり、山沿いを中心に積雪が急増するおそれがあります。また、暴風を伴ってふぶいたり、積もった雪が巻き上げられて視界が悪化したりするおそれもあります。積雪や路面の凍結による交通障害、雪や風による見通しの悪化などに十分ご注意ください。

●日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)とは

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。

この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。こうしたJPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などです。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むため、大雪となることが多々あります。

●短時間の大雪 注意点は?

①道路の除雪が追いつかなくなることで、車の「大渋滞」や「立ち往生」が発生する恐れがあります。特に交通量の多い国道や高速道路などでは大規模な立ち往生となり、復旧まで長時間かかることがあります。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。

②「屋根からの落雪」にも注意が必要です。屋根に大量の雪が積もると、雪の重みで一気に雪が滑り落ちてくることがあります。特に軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど十分な注意が必要です。

③道路の側溝などに雪が積もってしまうと、水はけが悪くなり「道路が冠水」することがあります。特に雪の多い地域では消雪パイプからの水が道路に溜まりやすいので注意が必要です。

このほか列車のダイヤが大幅に乱れることも考えられます。計画運休などが事前に発表されることもあるため、大雪になる前から交通情報をこまめに確認してください。

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