
今日18日に発表された最新の1か月予報によると、向こう1か月の北海道は、気温は平年より高めの予想です。今月21日(日)や22日(月)はいったん気温が平年よりかなり低くなり、一気に肌寒くなりますが、その後は再び気温が上昇する見込みで、初冠雪の便りなども、平年より遅くなる地域が多くなりそうです。
●1週目(9月20日~26日)週末から週明けは大雨と肌寒さに注意
1週目は、日本海側や太平洋側は平年より気温が高く、オホーツク海側が平年並みの見込みです。天気は数日の周期で変わりますが、前線や低気圧の通過に伴い、21日(日)頃をピークに、広い範囲で雨や風が強まります。荒れた天気となる所が多く、道南から道東を中心に山沿いでは大雨となる恐れもあります。最新の気象情報を今後もこまめに確認するようにして下さい。
また、低気圧や前線の通過後には上空に寒気が流れ込むため、21日から22日(月)は、日中でも気温が20度に届かない所が多くなりそうです。一気に肌寒くなるため、大雨だけでなく、気温変化に伴う体調不良にも十分に注意して下さい。
●2週目(9月27日~10月3日)気温は再び上昇 まだ夏日も?
1週目に入る寒気は一時的なものに終わりそうで、2週目は再び暖かい空気が入りやすくなる見込みです。そのため、全道各地で気温は平年より高くなるでしょう。
例年(過去30年平均)では、9月末に道内でその年最後の最高気温25℃以上の夏日を観測しますが、近年は10月に入ってからも夏日のある年が続いています。昨年2024年は10月2日、一昨年2023年は10月1日に道内最後の夏日があり、2021年には10月11日まで夏日を観測しました。
今年も平年より高めの気温が続く中で10月を迎えるため、10月に入ってからも25℃を超えるような汗ばむ陽気の日が現れそうです。
●3~4週目(10月4日~17日)山でも雪は降りづらく 季節の歩みはゆっくり
3週目から4週目も、引き続き気温は平年より高く、天気は数日の周期で変わる見込みです。
9月下旬から10月にかけての北海道は、紅葉が進むとともに、山では雪が降り、積もり始める時期になります。平年の初冠雪が最も早いのが、旭川地方気象台が観測している旭岳で、9月25日が平年日。その他、利尻山(稚内地方気象台)が10月3日、斜里岳(網走地方気象台)が10月14日、雌阿寒岳(釧路地方気象台)が10月17日に平年の初冠雪の日を迎えます。
昨年2024年は、9月22日に利尻山の初冠雪が平年より早くに観測されましたが、その後1か月ほど道内では初冠雪の観測がなく、10月20日に旭岳、斜里岳、雌阿寒岳、手稲山(札幌管区気象台)、鷲別岳(室蘭地方気象台)の初冠雪となりました。特に旭岳の初冠雪は記録的に遅く、1889年からの統計史上、最も遅い初冠雪となりました。
今年も強い寒気の入りづらい状況が10月中旬にかけて続くため、山でも積もるほどの雪はなかなか降らない見込みです。初冠雪は全般に平年より遅くなりそうで、今年も10月後半になってからの初冠雪となる山が多いでしょう。季節の歩みは引き続き、ゆっくりなものになりそうです。
