
カブス今永昇太投手(32)が、日本流の「謙遜」を捨て、メジャー流のポジティブ変換を明かした。
14日、都内でDeNA東克樹投手(30)らと「THE BASEBALL INTELLIGENCE 2025 supported by AHSホールディングス -トッププロの頭脳と技術を届けるドリームコーチング-」に出席。米国2年間で24勝したメンタルを紹介した。対談した巨人大勢投手(26)には球速170キロ指令を出した。
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大勢が“師匠”から170キロ指令を受けた。昨オフに合同自主トレを行うなど、普段から親交のある今永から「大勢の体の使い方のうまさがあれば170キロぐらいはたぶん出る。ここから年齢も精神も成熟してくれば必ず出せると思うので。期待しています」。思わぬむちゃ振り? を受けた大勢は「170キロを投げられるように頑張ります」と力を込めた。
170キロを投げることができれば、日本球界でも日本人としても最速投手の称号を得ることになる。NPB最速は21年に巨人ビエイラが記録した166キロ。日本人最速は23年にオリオールズ藤浪(現DeNA)がマークした102・6マイル(約165・1キロ)となっている。球速アップの秘策は軸足となる右足。「意識していることは足裏全体でしっかり軸足に乗る。右足が球速を上げるポイント」と話した。
むろん、投手は球速が全てではない。一方で、剛腕投手にとって球速を追い求めることはロマンの1つ。「野球選手として年々成長している姿をファンの皆さんに見せられるように」。名実ともに日本球界最高のリリーバーへと上り詰める。【水谷京裕】
