
引いて、押す。巨人横川凱投手(25)が「新直球」で圧倒する。都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1100万円増の3000万円で合意。今季は先発、中継ぎで25試合で2勝0敗、防御率2・59。中継ぎロングの活躍を評価され、「役割を全うできたのはすごく自信に」としながら、「先発としてどれだけ成績を残せるかを大事にしている」と来季を見据えた。
鍵は「引く力」だ。オフに入り、「圧倒的に課題を感じる」と重点を置く。例えば、投球時に前に出すグラブを引きつけて推進力を生む力は、速度、球威に直結する。「上半身の力と下半身の力をつなげるためにも、全部の部分が安定した筋力が必要になってくる」と肉体改造に励んでいる。
目指すのは「全然違う球」。今季までは上半身に頼り「本物の力強さではなかった」と分析する。持ち味の直球を、引く力で生まれ変わらせる。「誰が見ても圧倒する成績を」。打者を押し込む直球に仕上げる。
