
巨人井上温大投手(24)が4日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、400万円増の年俸3800万円でサインした。「なかなかうまくいかないことが多かったシーズンで。1年間自分の活躍できなくて、悔しかったですっていう風に(球団側に)伝えました」。
金額は上がったが、結果は満足できていない。今季は20登板で4勝8敗、防御率3・70。9月の登録抹消以降は左ひじ痛で故障班に合流し、そのままシーズン終了を迎えた。「1年間いい状態で居続けること。あとは打たれた次の週のピッチングをいかにフラットな状態で試合を迎えられるかどうか。難しかった」と振り返る。
チームはドラフト1位竹丸と筆頭に、先発候補の左腕を補強している。「たくさん左ピッチャーがいる中で、その競争に勝ってローテーションに入っていかなければいけない。何とかアピールして、開幕からローテーションに入っていけるように頑張りたいなと思います」と気を引き締めるオフを迎えている。
来季の目標に掲げたのは規定投球回と2桁勝利。「規定投球回が改めて投げられることはすごいなと思いました。味方が点を取った次の回に抑えるとか、0対0のまま粘り強く投げ続けるとか」と痛感したという。特に今季チームの勝ち頭だった山崎伊織の姿が目に焼き付く。「伊織さんを見ていてもできてると思う。ここぞの場面で抑えられる実力を身につけていきたい」。先輩の背中を負い、左腕争いを勝ち抜く。(金額は推定)
