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【柏】小泉佳穂「今年取っちゃいたかったなって思いは強い」対策する相手を上回るのが来季テーマ


【写真】柏の小泉佳穂

<明治安田J1:柏1-0町田>◇6日◇第38節◇三協F柏

柏レイソルの「ポジショナルプレー」戦術にあって、リカルド・サッカーの具現者と呼ばれたのがMF小泉佳穂(29)だった。

シャドーに入り、シーズン通して巧みなボール扱いと労を惜しまぬハードワークで貢献。誰もが頼りにした選手は、リーグ戦35試合7得点と数字の上でもチームをけん引した。

町田に1-0で勝利した後、鹿島の状況を確認。優勝がないことを知ると「ダメかーってずっと思っていました。(試合後の)セレモニーの間、もう届かなかったという思いがですね」。長いシーズンを戦い抜き、結果的にわずか1ポイント差。悔しさとともに勝ち点ロストした試合が頭に浮かんだようだ。

「ホームの新潟戦(1-1ドロー)なり、ホームの京都戦(3-3ドロー)、アウェーの京都戦(1-1ドロー)、鹿島(2-3負け)あたりかな。どこかで勝ち点を拾えていればとは思ったので。リーグ取るっていうのは簡単じゃないなって。今年取っちゃいたかったなって思いは強いというか。残念です」

インテンシティー(強度)を前面に戦うチームが多い中、攻撃となればシステムを可変し、多くの選手が前に飛び出していく魅惑の攻撃サッカーはJ1でも際だった。どこもマネできないサッカーをしていたという自負はある。それだけに、優勝を逃した悔しさが募るようだ。

「(相手チームに)対ポゼッションサッカーというものへの経験値がない中で、自分たちの優位性があると思っていた。対策も進みやすくなるし、相手も慣れてくるので、それを超えていかなきゃいけないというのは、来年、再来年の大きな課題というかテーマになると思っています」

捲土(けんど)重来を期し、来シーズンをにらんだ。

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