
ジェームズ・キャメロン監督(71)が10日、都内で、映画「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」(19日公開)の来日ジャパンプレミアイベントに登壇した。
「タイタニック」「ターミネーター」でも知られる同監督の、「アバター」シリーズ第3弾。同監督は前作「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」のプロモーション以来、3年ぶりの来日となった。
ファンの前に登場すると「コンニチハ」と日本語であいさつ。今作は“パンドラの真実”が明らかになるなど、シリーズ新章突入が全世界から注目を集めている。監督・脚本・制作・編集を務め「1作目を作ったときは新しい世界に皆さまをいざないました。2作品目で家族を知り、3作目ではその家族がいろんな危機にさらされていきます。前作、前々作よりもエモーショナルなものになっています」と語った。
キャメロン作品の大ファンという俳優宮世琉弥(21)と、「ゴジラ-1.0」で知られる山崎貴監督(61)も駆けつけた。巨匠と念願の初対面に、宮世は「すごく光栄です」と緊張の面持ち。一足早く今作を観賞し「映像美、ドラマ、アクション。この3つが僕の人生で最高峰のクオリティーでした。家族や環境問題などテーマもたくさんあって、この作品がいろんな人にもっと広がれば」と話した。
またこの日は約50人の大学生が招待されており、キャメロン監督は学生から直接質問を受けた。仮想世界を創造する際、物語と世界観のどちらを先につくるのかと問われ「両方から作業していく」と明かした。
「一方では自分がかっこいいと思う、見たいものを考える。反対側ではキャラクターの感情、内面を考えながらつくっていく。それが真ん中でぶつかり、ストーリーが生まれる」と説明。今作には「自分の経験が反映されている」という。「私も10代で苦悩したり反抗したりした。父が厳しくて、自分のアーティスティックな部分を分かってくれなかった。やがて自分も父になり、父と息子、両方の視点から掘り下げることができた。究極的に一番大事なのはキャラクターだと思う」と話した。
