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映画『トロン:アレス』イヴ役・内田真礼インタビュー「カッコ良い映像やガジェットに子供心がくすぐられます」


世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、その革新的な技術とビジュアルで世界を席巻。まさに映像エンターテイメントの歴史を変えた伝説の映画『トロン』。ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカス、ピーター・ジャクソン、ティム・バートン、ウォシャウスキー兄弟など名だたる映画監督に影響を与え、本作をきっかけにCGアニメーションの可能性を模索し始めたピクサー創始者ジョン・ラセターは、「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』は生まれなかった」と発言するなど、後に誕生する様々な作品に影響を与えてきました。その最新作『トロン:アレス』が10月10日(金)より公開中です。

本作で、高度な知能をもつAI兵士アレスと大きく関わり、物語の鍵を握る天才プログラマーのイヴ役を演じた内田真礼さんに作品の魅力やお芝居での工夫などお話を伺いました。

――本作とても楽しく拝見しました!内田さんは本編をご覧になっていかがでしょうか?

最初は自分のパートをチェックしながらでしたが、それでものめり込んでしまう楽しさを感じました。映像の世界が素晴らしくて、赤と青の使い分けも素晴らしく、何もかもがカッコ良くて興奮しました。

――本作や「トロン」シリーズへのイメージはありましたか?ご覧になってからイメージ通りだったり、良い意味で裏切られた部分はあったでしょうか。

現実でもテクノロジーが発展している今、近未来をどの様に描くのかがすごく気になっていました。さらに『トロン:アレス』はAIの世界に飛び込んでいくだけでなく、AIが現実世界を侵食するという内容だったので期待も高かったです。拝見してから、10年後、20年後本当にこんな世界になっていくのかな、とワクワクしました。現在は、VRやARなど技術が素晴らしくて視覚的には驚くことが多いですが、没入感としてはそこまでではないですよね。ですが本作では現実世界にやってきたAIと一緒に“ライトサイクル”というバイクに乗ったりもするので、感覚までデジタル世界に入り込んでいます。私自身、あの世界に行ってみたい!アレスと喋ってみたい!と感じやすかったです。

――内田さんが演じたイヴも探求心があって、好奇心もある方だから、AIの世界に飛び込む恐怖よりも、ワクワクが勝っていた感じがあって素敵ですよね。

すぐあの世界に馴染んでいてすごいですよね。デジタル世界の中に閉じ込められたらどうしよう?自分の身体を取り戻せなかったら?と色々不透明な中で、あそこまで馴染んでしまうのはパワフルに感じました。あとは、案外ちゃっかりしているところが私は好きです。アレスと一緒に逃げている時にガソリンスタンドでスマホを借りるシーンが、とてもお茶目で素敵でした。自分の顔が表紙に載っている雑誌を店員さんに見せて「これ私なので、すぐ入金します。スマホ貸して!」と(笑)。アレスとのコンビ感も素敵で、どんどんくだけた会話になっていくところが面白かったです。

――私も大好きです!イヴが出演しているシーンがすごく多かったので、収録は大変だったのではないでしょうか?

疾走感のある映像で、一緒にバイク乗っているような気持ちになれました。機械の方が演じている音と、私が出す声のバランスを取る所が大変で、細かく指導していただきながら時間をかけて録りました。とても良い勉強になりました。

――内田さんはAIを活用していますか?

はい、使っています。日常的に調べ物をしたり、「こことここに行きたいんだけどどうかな?」とプランを考えてもらったり。

――chatGPTに相談したり、AIに親しみを持っている方も多いですよね。

アレスは特に有能なAIでイヴのことを全て知っていて。それが怖い部分もありますが、話しやすさもありますし、良いアドバイスをしてくれるので友達のようになる瞬間が素敵ですよね。私もこんな優秀なAIと友達になりたいです(笑)。
そしてアレスとイヴの心が通い合うかもしれない…という所もこの作品の魅力の1つだと思います。AIという存在のアレスと人間のイヴが分かり合った時に、どんな世界が待っているのか。希望溢れるラストが好きでしたし、将来が楽しみになる作品だと思います。

――本作は音楽の使い方がカッコ良くて、イヴも自分を奮い立たせるために好きな曲を聴いたりしますが、内田さんが自分に気合を入れる時にやることはありますか?

少し前にもその時があったのですが、よしやるぞ!という時には辛いものを食べます。坦々麺など、汗が出るような食べ物を食べ、身体を温めて、大事な打ち合わせに臨んだりします。奮い立たせるためには、辛いもの食べて汗をかく。これがルーティーンになっています。

――素敵ですね!本作を観た後、さらに熱くなりたいです(笑)。

ぜひ!映画館の前でも後でも食べていただきたいです(笑)。今より先の未来でAIの世界はこんな世界かもしれないという、疑似体験が出来る映画だと思いますし、迫力がすごいので映画館の大音量で楽しんでいただきたいです。
色々なガジェットが出てくるところも見どころの一つで、見ているだけでワクワクします。子供心がくすぐられるというか、実際に手にしてみたいと何度も思ったので、カッコいい映像とカッコいいガジェット、そして未来に希望を持てるストーリーを満喫していただきたいです。

――今日は素敵なお話をありがとうございました!

『トロン:アレス』 大ヒット上映中
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