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“本当”の自分をさらけ出す、怖さ。 初夜で明かされる新婦の秘密……『ロザリー』本編映像


1870年代のフランスを舞台にした映画『ロザリー』は、多毛症の女性が持参金を目当てに迎え入れられ、理解と愛を求めて奮闘する物語です。映画は彼女が初夜に秘密を明かすシーンを描いています。ロザリーの夫アベルは、彼女の多毛症に驚き、一度は拒絶しますが、次第に彼女の強さと自己受容を理解していきます。ロザリーは、夫の借金返済のため、カフェで自身の姿を看板に客を集めることを決意。多毛症というハンディキャップに立ち向かい、自分を受け入れて生きようとするロザリーの姿が観客の心を打ちます。

1870年代、フランスに実在した女性に着想を得た映画『ロザリー』(5月2日公開)から、本編映像をご紹介する。

“ある秘密”を抱えたまま、小さな村に嫁いできたロザリー。カフェの経営で借金を抱え、持参金目当てに彼女を迎え入れたアベルは、妻となるロザリーがどんな人物かは知らなかった。「彼に愛されますように」――ロザリーは、アベルが自分を受け入れてくれるわずかな可能性に望みをかけていた……。

ご紹介する映像は、夫婦となった二人が初夜を迎えるシーンを切り取っている。それはロザリーがアベルに自分の秘密を明かす瞬間でもあった。そして、ネグリジェのボタンを開けたアベルは、彼女が多毛症であることを知るのだ。

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多毛症を隠すためにヒゲを剃っていたロザリーだが、本当の自分を見せるために体毛を処理せずに初夜にのぞんだ。しかしアベルは驚き、彼女を拒絶してしまう。「怒って当然よ」「怖がらないで」となだめるロザリーがなんとも物悲しい。

ロザリーはこの後、あることをきっかけにヒゲを剃るのをやめる。アベルの借金を返すため、彼のカフェで“ヒゲの生えた自分”を看板に客を集めることにするのだ。自分自身を受け入れて生きていこうとするロザリーに、アベルも次第に理解を示していく。

多毛症の女性は、トッド・ブラウニングの『フリークス』やドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー 怪奇劇場」にも登場した。それらの作品が、自分を“普通”側であると信じている人々の、“普通ではないもの”と見做した相手に対する横暴さ・残酷さを映し出していたように、本作でも“普通ではないもの”と見做されたロザリーに立ちはだかる様々な困難が描かれる。多毛症であるだけで夫に「怖がらないで」と言わなければならなかったロザリーだが、観客はそんな不寛容な社会にこそゾッとさせられることだろう。

『ロザリー』
5月2日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開

© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT –ARTÉMIS PRODUCTIONS

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