
フリーアナウンサーの笠井信輔(62)が9月28日にInstagramを更新し、入院生活の様子や車椅子での移動について赤裸々に語った。
投稿によると、入院の数日前から右目が開かなくなり、帯状疱疹も悪化していたため体力が著しく低下。
ふらつきが出るほどで、入院後は車椅子での生活を余儀なくされたという。
笠井は「片目で生活するのがこれほど大変だとは思わなかった」と記し、もし土日が挟まっていなければもっと早く入院できたかもしれないと振り返った。
5年前にがんを患った際は車椅子を使用したのは1日だけだったが、今回は3日、4日と続くのは初めての経験だと明かしている。
検査で外来へ向かう際にはヘルパーが車椅子を押してくれたそうで、「本当にありがたかった」と感謝をつづった。
また、車椅子を押してくれた年配のヘルパーとの会話も紹介している。
笠井が「1日でどれくらい歩かれるのですか」と尋ねると、ヘルパーは「2万歩、3万歩の日もある」と答えたという。
笠井は「驚きを通り越して尊敬。過酷なお仕事なんですね」と率直な感想を述べた。
しかし、ヘルパーから返ってきたのは「歩きすぎは健康には良くないので、最近は出勤日を減らして体を守っています」という言葉。
そのフレーズが笠井の胸に深く刺さったという。
フリーアナウンサーとして常に全力で働いてきた笠井は、がんを経験してから無理をしない意識は強くなったものの、「健康のために仕事を調整する」という判断は勇気のいることだと吐露した。
投稿には多くのコメントが寄せられ、「お大事になさってください」「働きすぎたので神様がお休みをくれたのかも」「頑張りすぎです」といった励ましの声が相次いでいる。
笠井自身も「普通に働けていることが本当に幸せで、大病を経験したからこそ逆に働いてしまうのかもしれない」と本音を語っており、その姿勢に共感や心配の声が広がっている。
笠井はフジテレビのアナウンサーとして30年以上にわたり活躍し、退社後もテレビ出演や講演活動など精力的に活動を続けてきた。
2019年に血液のがんと診断され、闘病生活を経て復帰した後も、社会問題や医療に関する発信を積極的に行っている。
今回の入院と車椅子生活の告白は、健康や働き方について改めて考えさせられる内容となった。
今回の投稿を通じて、笠井が伝えたのは「自分の体は自分で守らなければならない」というシンプルだが重いメッセージだ。
過酷な仕事に従事するヘルパーの言葉を引用しながら、自らの働き方を省みる姿は、多くの人々にとっても共感できるものだろう。
働きすぎを指摘されるほどの現役感を維持しながらも、健康を最優先に生きることの大切さを改めて示した笠井。
ファンからの応援の声に支えられながら、今後の活動と回復が期待される。
