
27卒IT志望のほぼ全員が「AIがキャリアに影響する」と回答しました。paizaの調査では96.5%が影響を認識し、企業選びで76.4%がAIへの取り組みを重視。採用プロセスでの生成AI活用にも高い肯定感が示されています。学生の実感が採用市場をどう動かすのかを、数字を追って整理します。
調査が示した主要データと受容度
paiza株式会社が2025年8月22日〜9月7日に実施した「生成AI時代の就職活動とキャリアに関する意識調査」(有効回答144名)で、2027年卒業予定のITエンジニア志望学生の96.5が「将来のキャリアにAI技術の発展が影響を与える」と回答しました。内訳では「非常に大きい影響」が73.6%、「ある程度の影響」が22.9%で、AIをキャリア前提とする意識が圧倒的であることが示されています。
就職活動に関する設問では、企業のAI技術に関する取り組みを「強く重視している」27.1%と「多少重視している」49.3%を合わせ、76.4%が企業選びの判断材料としてAIを挙げました。さらに、企業が採用活動に生成AIを利用することについては、コーディング能力の評価検討に76.4%、エントリーシートの評価検討に71.5%、適性・筆記試験の評価検討に70.2%が肯定的と答え、AIを評価ツールとして受け入れる傾向が明確です。一方で面接評価への導入は他のプロセスに比べ慎重な結果となっています。
paizaの片山良平代表は、AIネイティブ世代が「AIが存在しない職場」を想定しない点を指摘しています。調査結果は、学生が生成AIの活用に積極的であり、AI対応が遅れる企業は採用面での魅力低下を招く可能性を示しています。paizaが提供する「paizaスキルチェック」などスキル可視化の仕組みは、こうした受容度の高まりと相性が良く、調査は採用市場でのAIの位置付けを改めて浮き彫りにしました。
詳しくは「paiza株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
