資料と商談録音を学習する生成AIが、営業の「属人化」を狙い撃ちにします。株式会社AIセキュリティソリューションズが発表した「AIの先輩 営業太郎」は、提案の再現性と新人育成のスピードを同時に高めることを目指すサービスです。続きで機能と導入のポイントを整理します。
株式会社AIセキュリティソリューションズ（代表：門脇史恭、設立：2024年1月）は、2025年11月28日に営業向け生成AIクラウドサービス「AIの先輩 営業太郎」を正式発表しました。本サービスは、製品資料・提案書・営業トーク・商談録音といった社内ナレッジを取り込み、貴社の営業スタイルに最適化された“貴社専用AI”を構築する点が最大の特長です。これにより、情報共有の遅れや提案品質のばらつき、新人育成にかかる負荷といった現場課題に直接応答します。
営業実務における利用シーンも明確です。営業担当が日常で困る競合比較、切り口整理、トークの組み立てといった相談に即座に回答し、提案書作の支援やロールプレイによるトーク改善にも活用できます。ブラウザでPC・スマホ・タブレットから利用できるため導入のハードルは低く、現場に自然に組み込めることを意識した設計になっています。β版の事前登録を開始しており、先行利用企業からのフィードバックを受けて精度向上を図る計画です。
今後の展望として、同社は回答精度の強化、営業スタイル別の最適化、利用レポートや改善提案の自動化といった機能拡張を掲げています。代表の門脇氏は「現場に眠る知見を誰でも使える形で引き出し、提案の再現性を高める」と表明しており、営業組織の“日常の相棒AI”としての定着を目指しています。正式提供前のβフェーズで得られる現場の声が、実務に即した改善に反映されるかが導入成功の鍵になりそうです。
営業ナレッジをそのまま学習させるアプローチは、短期的な効果が期待できます。ただし、運用ルールとデータ整備が不可欠です。導入企業はまず社内資料の整備と利用ガイドライン作成を優先すべきでしょう。
詳しくは「株式会社AIセキュリティソリューションズ」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
