株式会社レイヤードは、クリニック向け「無人受付ソリューション」で、オンライン資格確認に対応した顔認証付きマイナンバーカードリーダーとの連携機能を提供開始しました。対象は2025年7月に販売開始した同ソリューションで、連携技術は特許出願中です。患者が院内の顔認証端末で認証すると、マイナ保険証に登録された情報が無人受付端末へ自動反映されます。これにより、生年月日や電話番号の入力を行わずに受付を完了できます。レイヤードは、受付業務の無人化領域で、保険証や医療証の確認、取り違い防止などの課題解決に取り組んできたとしています。本機能は、受付フローの簡素化と処理時間短縮を狙いとしたものです。
連携フロー
無人受付端末で資格確認方法としてマイナ保険証を選択すると、顔認証端末での認証案内に切り替わります。患者は顔認証または暗証番号で本人認証と各種同意を行い、カード回収後に患者情報が無人受付端末へ自動連携されます。無人受付端末は事前予約の有無を確認し、予約がない場合も連携情報をもとに来院受付を実行します。顔認証付きマイナンバーカードリーダーとの連携に関する技術は特許出願中とされています。これらの手順は、無人受付端末側での追加入力を不要とし、受付完了までの操作ステップを削減します。プレスリリースは、オンライン資格確認対応の顔認証端末とのシステム連携である点を明示しています。
期待される効果
患者は生年月日や電話番号の入力が不要になり、マイナンバーカードの読み取りとボタン操作で受付を完了できます。操作時間の短縮が見込まれ、デジタル操作に不慣れな患者でも利用しやすくなります。医療側では、受付のスムーズ化により省人化が進み、受付の滞留緩和が期待できます。マイナ保険証を活用した受付が円滑になることで、同制度の利用率向上が見込まれるとしています。入力工程の削減は、取り違いリスクの低減にもつながる設計です。プレスリリースは、受付業務の省力化への寄与を効果として挙げています。
導入現場の声
さんのへ耳鼻咽喉科クリニックは、無人受付端末2台と有人受付を併用し、混雑時間帯に3窓口で対応しています。同院は1日平均160名、多い日は200名超の来院があり、予約患者の約8割を無人受付で対応できているとしています。導入前は受付スタッフは常時2名体制でしたが、現在は1〜1.5名で対応可能としています。顔認証付きマイナンバーカードリーダー連携により、受付操作がさらに簡単になったとしています。マイナ保険証の利用が進む中で、連携機能の有用性が高まると述べています。
詳しくは「株式会社レイヤード」の公式ページまで。
