アマゾンは米連邦政府のAI処理基盤を支援するため、最大500億ドル（約7兆8000億円）を米国内データセンターに投資します。2026年から既存施設の増設を開始し、AWSのマット・ガーマンCEOは「技術障壁を取り除き、AI時代に米国の主導的立場を強める」と述べています。続報が注目されます。
アマゾンは米国内のデータセンターに最大500億ドル（約7兆8000億円）を投じ、政府向けのAI処理基盤能力を底上げします。投資は2026年から既存施設の増設を中心に進められる予定です。AWSは2011年に政府専用クラウド提供を開始し、現在までに1万1000以上の政府機関を支援してきた実績があります。今回の拡張により、機密性の高いAI訓練や大量データ解析を政府機関が効率的に行える専用インフラが整備されます。半導体面では、米エヌビディア製チップに加え、アマゾンが自社設計したAI向けチップも活用すると報じられています。マット・ガーマンAWS CEOは今回の投資が「技術障壁を取り除き、AI時代に米国の主導的立場を強める」と説明しており、政府とクラウド事業者の連携を前提にした大規模投資であることが示されています。
今回の発表は公共部門のAI基盤整備を加速させる大規模投資です。政府機関の高度分析ニーズに応える物理的・演算的な対応が見込まれます。エヌビディア製半導体と自社チップの併用は運用選択肢を広げるでしょう。今後の導入スケジュールと運用ルールが注目点です。
