驚くべき事実が明らかになりました。生成AIの個人利用率は、1年前と比べて9.3ポイント上昇し、現在21.8％に達しています。さらに、生成AIの認知度は80.4％と8割を超えており、その存在自体が広く認識されていることがわかります。これらのデータは、生成AIがますます注目され、その利用が広がっていることを明らかにしています。
生成AIの主な利用用途は？
生成AIの利用用途について調査したところ、「検索機能」が最も多かったという結果が得られました。52.8％の人々が生成AIを活用して情報を検索しており、検索ブラウザーの代わりに生成AIを利用することが増えてきているようです。その他の利用用途としては、「文章の作成・編集・要約/議事録作成」（45.1％）、「会話（メッセージ）」（27.5%）、「画像生成･編集」（24.0％）などが挙げられています。
どの生成AIが人気？
生成AIサービスの中でも、米OpenAIの「ChatGPT」が最も利用率が高く、65.7％の利用経験者がこのサービスを活用していました。次いで米グーグルの「Gemini」（40.0％）、米マイクロソフトの「Copilot」（26.2％）、米X.AIの「Grok」（9.5%）、豪Canvaの「Canva」4.9％と続いています。これらのサービスの中でも、「ChatGPT」「Gemini」「Grok」はプライベートでの利用が過半数を超えていたことが分かりました。
週に一回以上の利用者が半数以上
生成AIの利用頻度についても調査が行われ、結果、「毎日」が27.8%、「週に1回」が36.1%と、週に1回以上の利用が63.9%と過半数を占めていました。これは、「検索機能」の利用が最も多いため、日常的に検索に生成AIを用いる人が増えていることを示しています。
生成AI市場の規模についても調査が行われ、2024年度の市場規模は1679億円と試算されました。そして、その市場規模は年平均22.3％で成長し、2030年度には5618億円に達すると予測されています。
生成AI利用者のリテラシーが重要
生成AIの利用は便利ですが、その一方で情報の正確性や著作権・プライバシー侵害のリスクなど、様々な課題が指摘されています。そのため、利用者自身が得た情報が正しいかどうかを判断するリテラシーと、社会全体としての集合知の醸成が求められています。
生成AIの認知度や利用率が上昇し、その利用が広まっていることが明らかになりました。また、生成AIの利用用途や市場規模の予測など、その影響が及ぼす範囲も広がりつつあります。しかし、その一方で生成AIの利用にはリテラシーが求められ、その課題も明らかになっています。今後の生成AIの進化と共に、その利用状況や課題についても注視していきたいところです。
詳しくは「MM総研」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
