
物価高で家計を見直す今、スマホ写真の「バックアップをしない」理由が浮き彫りになりました。バッファローの調査は、手間や月額料金への不満が普及の障壁であることを示します。低コストでスマホ完結できる選択肢が、家庭のDXの入口になり得ます。
調査が示す“家計×手間”の実態と求められる解決策
株式会社バッファローの意識調査(調査期間:2025年10月30日〜31日、有効回答116名)によると、スマートフォンで撮影した写真・ビデオを「本体にそのまま保存している」人は74.1%にのぼります。一方で自動クラウド保存は54.3%に留まり、クラウド以外にバックアップを取っていない層の存在が明確です。これらの数値は、日常の写真が「消えるリスク」と「手間・費用」のはざまで放置されている現状を端的に示しています。
調査では、バックアップ未実施の理由として「手間がかかる・面倒だから」が43.4%で最多となり、「方法がわからない」(26.4%)が続きます。加えて「クラウドは月額料金が高い」「容量がすぐいっぱいになる」といった金銭的・運用上の不満も目立ち、クラウド費用に不安を感じる回答は39.7%に達しました。家計負担を「高い」と感じる回答は81.0%であり、物価高が家庭のデジタル支出に敏感な影を落としていることがうかがえます。
容量不足の影響も無視できません。64.6%がスマホの容量不足で困った経験があり、具体的には「写真・ビデオを削除するのが面倒」(53.3%)、「アプリやOSのアップデートができない」(38.7%)という実務的な支障が上がっています。こうした行動阻害は、結果的にバックアップをさらに後回しにする悪循環を生みます。
一方で利用者側の要望ははっりしています。「操作が簡単で、すぐにできる」「スマートフォンだけで完結できる」(各50.0%)、「費用がかからない、買い切り型が望ましい」(34.5%)という回答が示す通り、手間とコストを同時に解消するソリューションへのニーズが高いことが分かりました。このニーズに応えるかたちで、バッファローは外部USBストレージへスマホから直接バックアップする無料アプリ「写真バックアップ」を提供しており、2025年10月時点で累計ダウンロード数が20万件を突破しています。
まとめとして、調査は「バックアップは重要」と考える人が90.5%と高い認識を持つ一方、実行は手間や費用への抵抗で阻まれている現状を示しました。物価高の影響で家計見直しが進む今、スマホ写真の保全は家庭の小さなDXとして取り組みやすく、低コストで直感的な仕組みの導入が普及の鍵になります。
家計を圧迫しないシンプルな仕組みが普及すれば、個人のデジタル資産保護は格段に進みます。スマホ完結での「手間ゼロ」が、次の家庭向けDXの焦点です。
詳しくは「株式会社バッファロー」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
