多摩都市モノレールは2025年11月7日から「落とし物クラウドfind」を導入します。月約1,600件の忘れ物対応を、ブラウ上の多言語チャットとスタッフ向け業務アプリで効率化し、駅係員の負担軽減と利用者サービスの向上を目指します。
多言語チャットと業務アプリで変わる現場運用
多摩都市モノレールは、2025年11月7日から株式会社findの「落とし物クラウドfind」を導入し、駅や列車内で預かったお忘れ物に関する問い合わせをブラウザ上のチャットで受け付ける体制に移行します。チャットはアプリ不要でメールアドレス認証のみで開始でき、日本語・英語・中国語（簡体）・韓国語の4言語に対応しているため、国内外の利用者がスムーズに問い合わせできます。これにより、従来の電話や窓口対応に比べて問い合わせ受付の迅速化と対応の均一化が期待されます。サービスは24時間でチャット受付を行い、実際の回答対応時間は9:00〜22:00です。なお21:00以降の新規問い合わせは翌朝9:00以降に順次回答する運用となります。対象は多摩モノレールの駅や列車内でお預かりした忘れ物全般です。
業務側では、遺失物対応スタッフ向けの業務アプリを導入します。スタッフは忘れ物の画像を登録し、問い合わせ時に画像照合を行うことで、目視や電話での問答に頼る従来の運用から脱却できます。多摩モノレールは月間約1,600件のお忘れ物を取り扱っており、これまで対応は数名のスタッフで行ってきたため業務負荷が高い状況でした。findのシステムにより検索コストやコミュニケーションコストが削減され、返却率向上や現場の業務負担軽減が見込まれます。さらに、findは警察署との連携やワンストップ運用も想定しており、遺失物管理の一連業務を効率化する仕組みを提供します。
詳しくは「多摩都市モノレール」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
