
JR東日本のリアルタイムデータと連携し、Yahoo!乗換案内が走行中列車の混雑を5段階で表示する新機能を開始しました。通勤やイベント移動で次の列車の混雑度が事前に分かるため、乗車時刻やルートの選択がより合理的になります。
「リアルタイム混雑情報」の仕組みと使いどころ
Yahoo!乗換案内(iOS/Android)は、JR東日本が提供する「リアルタイムデータ連携基盤」を活用し、走行中の列車の混雑状況を5段階の人型アイコンで表示する「リアルタイム混雑情報」を提供開始しました。表示はルート検索時や時刻表確認時に乗車予定の列車ごとに行われ、最大約5分前のデータが反映されます。これにより、利用者は現在走行中の列車が「座席に座れる」から「かなり混雑」までのどの状態にあるかを視覚的に把握できます。
実務上の効果としては、花火大会などイベント時や通勤・通学時間帯における混雑回避があげられます。次に来る列車の混雑度を事前に確認できるため、乗車時刻をずらしたり別ルートを選んだりする判断がしやすくなります。表示は、対象路線ではリアルタイム情報を優先し、それ以外の路線では既存の「混雑予報」が表示されます。混雑予報は検索ログを基に算出する機能で、今回のリアルタイム表示と組み合わせて使うことが想定されています。
今回のアップデートでは、料金ページから「モバイルSuica」アプリへの直接遷移も可能になりました。今後はグリーン車の混雑情報対応も予定しており、混雑状況の確認からモバイルSuicaへの遷移までをスムーズに行えるようになる見込みです。LINEヤフーは他の鉄道・バス事業者との連携拡大も視野に入れ、利便性の向上を図るとしています。
詳しくは「LINEヤフー株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
