
2025年の大阪・関西万博において、サウジアラビア王国館は大きな注目を集めました。4月13日に開幕したパビリオンは、わずか7週間で70万人以上の来場者を迎え、175以上のイベントを開催しました。特に最初の35日間では50万人を超える来場者を記録し、1日平均14,000人が訪れる盛況ぶりでした。こうした来場者数は、万博におけるサウジアラビアの存在感を際立たせました。
王国館で行われたイベントは多岐にわたり、万博テーマウィークの公式イベント「未来の都市のための先進的な議論」では、多くの先進的な講演者がサウジアラビアの都市開発に関する最新の取り組みを紹介しました。また「Meet Saudi」プログラムを通じて、訪問者はサウジアラビアの文化や遺産を深く学ぶことができ、AR技術を活用した体験や文化スタジオでのパフォーマンスは、多くの来場者に強い印象を残しました。
さらに、サウジアラビア王国館は単なる文化体験の場にとどまらず、ビジネスイベントのプラットフォームとしても機能しました。王立伝統芸術研究所や文化開発基金と連携したさまざまなセッションは、文化とビジネスの橋渡しの役割を果たしました。国内企業とのコラボレーションは国際的な関係強化に寄与し、スポーツや文化における女性の役割も強調されました。特に、女性が活躍する姿をフィーチャーしたパネルディスカッションは、男女平等や文化の多様性をテーマにした重要なセッションとなりました。また、キング・サルマン国際空港が主催したワークショップでは、子どもたちが航空業界に親しみを感じる楽しい活動が提供されました。
サウジアラビア王国館では、未来の都市のためのイノベーションにも焦点が当てられ、グリーンテクノロジーや持続可能な開発に関する多彩なイベントが展開されました。これにより、サウジアラビアの使命やビジョンを世界に発信する機会となりました。イベントの一環として、サウジアラビアと他国のアーティストによる文化公演も行われ、ウード奏者やダンサーの共演によって異文化の融合が表現されました。さらに、アーティストによるワークショップを通じて、参加者たちは直接文化体験を通じて創造性を発揮する機会を得ました。
サウジアラビア王国館は、万博を通じて文化・ビジネス・イノベーションの多面的な魅力を世界に示し、多くの来場者に強い印象を残す存在となりました。
詳しくは「2025年大阪・関西万博サウジアラビアパビリオン」の公式ページをご参照ください。
レポート/DXマガジン編集部 小松
