NECが社内に散在していたオープンイノベーション活動を「NEC Open Innovation」として統合し、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。「仕掛けよう、未来。」という明快なメッセージと一貫した体験設計が評価され、DX推進の新たな表現力を示しています。
NECは、個別に展開してきた共創活動をブランドとして束ね、コンセプト設計から体験まで統合的にブランディングしました。キーメッセージ「仕掛けよう、未来。」を軸に、社内外で共感を喚起する仕組みを作り上げています。ビジュアルではNECブルーを起点に有機的なモチーフを重ね、パートナーとの「つながり」や共創による可能性を表現しました。審査委員は、点在する活動の統合によって未来共創の発信力が高まった点を高く評価しています。NECビジネスイノベーション統括部長の松田尚久氏も、今回の受賞を契機にさらなる共創による価値創出を目指す旨を述べています。なお、受賞作はGOOD DESIGN EXHIBITION 2025（11月1日〜5日、東京ミッドタウン）で展示予定です。
今回の評価は単に見た目の良さを讃えたものではありません。ブランド統合が対外的な信頼性を高め、外部パートナーとの連携を促進するコミュニケーション資産になっている点が重要です。さらに、社内に共創の物語や体験を浸透させることで、DXを単なる技術導入ではなく組織文化の変革につなげています。1957年に始まったグッドデザイン賞の視点が示す通り、社会的な価値創出につながるデザインの力が、DXの推進力となっていることを今回の受賞は示しています。
詳しくは「日本電気株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部 權
