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“便利さ”の裏に潜む罠 国勢調査オンライン化で高まるフィッシングリスクとは


2025年9月20日より、全国で一斉に開始された国勢調査は、回答の利便性向上のためオンライン回答が強く推奨されています。しかし、この機会に乗じた詐欺や不審なメール、電話が多発しており、総務省統計局などが注意を呼びかけています。

巧妙化するフィッシング詐欺の手口

今回の国勢調査に際して確認されている詐欺の手口は非常に巧妙です。以下のような事例が報告されています。

  • 件名: 「【国勢調査2025】ご協力のお願い(回答者に記念品をご用意)」など、回答を促すような件名。
  • 内容: 偽のウェブサイトへ誘導するURLが記載されており、アクセスすると政府統計ポータルサイト「e-Stat」を装った偽サイトに繋がります。
  • 要求される情報: 偽サイトでは、電話番号や認証コードの入力を求められるケースがあり、入力すると個人情報が悪用される恐れがあります。

被害に遭わないための対策

総務省統計局は、国勢調査では電話やメールで回答を求めることは絶対にないと明言しています。また、金銭や銀行口座の暗証番号などを聞くこともありません。

調査員が訪問する際も、必ず顔写真付きの「調査員証」を携帯しています。不審に思った場合は、すぐに「調査員証」の提示を求めるか、各市区町村の担当部署に確認することが重要です。

オンラインで回答する際は、必ず調査員から配布された「インターネット回答依頼書」に記載されたQRコードや、総務省の公式サイトからアクセスしてください。不審なメールに記載されたURLには絶対にアクセスしないよう、細心の注意が必要です。


オンライン回答のメリットと今後の課題

政府は、前回の国勢調査(2020年)で37.9%だったオンライン回答率を、今回は50%まで引き上げることを目指しています。スマートフォンからのQRコード読み取りによるログインなど、回答手続きの簡便化が進められています。

しかし、高齢者層のオンライン回答率が低いといった課題や、システム面での改善点も指摘されており、今後の動向が注目されます。

詳しくは「総務省統計局」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 小松

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