株式会社内外切抜通信社が発表した調査によると、ニュースサイトの数は2023年をピークに減少へ転じました。全体は縮小する一方で、「地域情報」「ライフスタイル・暮らし」「環境・サステナビリティー」など生活に密着した分野は拡大を続けています。
新聞・雑誌・WEBニュースなど約6,500媒体を対象に調査を行う内外切抜通信社は、2021年から2025年までのサイト数推移を分析し、ニュースサイトの構造変化を明らかにしました。
総サイト数は2023年の4,806件をピークに、2024年には4,615件へ減少。2025年6月時点でも4,437件と減少傾向が続いており、業界が「拡大」から「選別」の時代へと移行していることが示されました。
ジャンル別では、直近5年間で「地域情報」が195件増加し36.9％の伸びを記録。「ライフスタイル・暮らし」（43.0％増）、「環境・サステナビリティー」（111.8％増）も堅調に拡大しました。逆に「女性総合」「IT・コンピュータ」「医療・医薬」など広い領域を扱う総合系ジャンルは減少が目立ちました。
背景には、転載コンテンツを扱うニュース配信サービスの終了や、生成AIによる検索結果の要約機能の普及による収益モデルの変化があり、オリジナル記事の価値が高まっていると分析されています。今後は、地域性や生活に直結する情報、社会的価値の高いテーマを扱うジャンルが注目される見通しです。
詳しくは株式会社内外切抜通信社まで。
レポート／DXマガジン編集部
