
株式会社メンバーズの「SNS利用実態調査2025」で、10代・20代は平均4.7アカウントを保有し、生活者の40.7%が運用担当者の個人的発信を不要と回答しました。7,246名の声が示す“情報の価値基準”とは何。数字が問いを投げかけます。
若年のマルチアカウント化と生活者の評価軸
株式会社メンバーズ(メンバーズグッドコミュニケーションズカンパニー)が12歳〜60歳以上の男女7,246名を対象に実施した「SNS利用実態調査2025」は、若年層の使い分けと生活者の情報評価を浮き彫りにしました。

調査では10代・20代が平均4.7個のアカウントを保有し、YouTubeは43%が趣味・関心の情報収集で利用している一方、商品情報の探索ではXが18.8%、YouTubeが17.5%とプラットフォームごとの目的差が明確でした。


企業SNSの評価については、33.8%が「活用が上手であれば好印象」と答え、26%が「情報がスムーズに手に入り便利」と感じています。これに対して「期待する情報が得られない」「投稿頻度が高く煩雑」「広告宣伝色が強すぎる」といった不満がフォロー解除の主因として挙がっています。

特に注目すべきは、生活者の40.7%が「運用担当者(中の人)の個人的な発信」を不要とした点です。個性ある発信が必ずしも歓迎されるわけではなく、生活者は「自分にとって価値があるか」を判断基準にしています。7,246名の調査結果は、企業側にとって発信内容の取捨選択とプラットフォーム特性の理解が不可欠であることを示しています。
詳しくは「株式会社メンバーズ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
