
PayPayが2025年9月下旬から韓国で開始する「海外支払いモード」。Alipay+経由で決済・送金・残高管理が可能になり、日本円表示や割り勘対応で旅行や出張の支払いが格段に便利になります。本稿で使い方と注意点をわかりやすく整理します。
主要機能と利用前のチェックポイント
PayPayの「海外支払いモード」は、2025年9月下旬以降に韓国で提供を開始します。対応店舗はAlipay+やzero payマークのあるコンビニ、デパート、コスメショップ、飲食店、屋台など幅広く、外出先で日本国内と同様にPayPayで決済が可能です。決済方式はストアスキャン(CPM)とユーザースキャン(MPM)の両方に対応し、支払い手段としてPayPay残高払い(赤画面)とPayPayクレジット(青画面)が利用できます。
利用にあたっては、出国前に本人確認(eKYC)を完了しておくことが必須です。セキュリティ上、海外から新規でeKYCはできず、海外では新端末でのログインが制限されるため、渡航前の準備が重要になります。また、現地ATMでの残高チャージはできず、チャージは日本国内登録の方法で行う必要がある点に注意してください。
支払い時には現地通貨と日本円で即座に金額が表示され、為替レートには海外ネットワーク事業者等が提示するレートにPayPay所定の海外事務手数料(税込3.85%)が加わったレートが適用されます。海外での決済でも国内同様にPayPayポイントが付与され、個人間送金機能で割り勘も可能です。これにより、グループでの飲食や出張の立替精算が利便性高く行えます。
運用面では、ユーザー特定情報はAlipay+や店に提供されず、データはセキュリティ管理されたサーバーで保管されます。PayPayはこれまでインバウンド対応で複数の海外キャッシュレスと連携しており、今回の海外利用の拡大は日本人のアウトバウンド需要に応える取り組みです。利用規約への同意とeKYC完了が前提となるため、利用可否は事前に確認してください。
詳しくはPayPay株式会社の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權
