製造業現場で「特定の人しか分からない作業・判断」がほぼ全ての部署で存在しているという調査結果が明らかに。98％が属人化による損失を経験しており、約半数がAIの知見検索・提案機能を解決策と見なしています。人材異動や組織変動が頻発する秋の季節、DXの切り札としてAI活用が浮上しています。
キャディ株式会社が製造業120社、163名を対象に実施した「属人化リスクとAI活用」の調査によれば、「特定の人しか分からない作業・判断」が自部署にないとする回答はわずか1.2％。98.7％が何らかの属人化を抱えており、その割合は業務の2〜3割という規模を指す企業が6割を占め、さらに約3割の企業では業務の半数程度が属人化しているとのことです。
人事異動等による影響としては、「手戻りや再設計」の発生が29.4％、「残業増加」が23.4％など、生産性の低下やコスト増加が具体的に報告されています。属人化が解消されない背景には、「経験や勘への依存が強く標準化が困難である」と「データが点在しており活用できない」が上位に挙がっており、組織文化や情報インフラの課題が複雑に絡んでいます。
解決策としては、49.1％の回答者が「AIによる知見・判断の検索・提案」を最も有効な手段と考えており、属人的な業務を見える化し共有するためのAI活用が現場で現実的な選択肢として広がりを見せています。
詳しくはキャディ株式会社まで。
レポート／DXマガジン編集部
