株式会社mentoの調査「AI時代の上司と部下の本音調査」によると、会社員832人（一般社員・中間管理職各416人）が参加したアンケートで、部下の約9割が AI に本音を言いやすいと感じている一方、上司の約7割が部下の「本音の引き出し」に苦戦していると回答している。
「本音」の内容で最も多かったのは「業務の不安や弱音」、次に「仕事やチームへの改善提案」。ただし、部下の82.2％が「1on1や面談で上司に本音を話せていないと感じている」とも答えており、本音を話す機会と場の質に課題があることが浮き彫りとなっている。
また、上司の側では「1on1が短い」「話をするタイミングがない」「物理的に直接会わないことが多い」など、環境・時間的制約が本音対話の障壁とされている。部下の側は、AIからのフィードバックを受け止めやすいという声も多く、AIを「本音整理の前段階」として活用することで、上司との対話をスムーズにしたいという意向が強い。
この調査は、AIを使ったコミュニケーション支援が管理職・部下間の本音対話というマネジメントの核心部分を補う可能性を示しており、今後は対話の質を高めるための上司研修や AI ツールの設計が鍵になりそうだ。
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