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3D仮想現実×血液検査、アルツハイマーの超早期発見に光


藤田医科大学など複数の大学・研究機関が共同で行った最新研究で、3D仮想現実(VR)を用いたナビゲーション能力(経路統合能)評価と、血液バイオマーカーを組み合わせることで、アルツハイマー病(AD)の超早期変化を高精度に検知できる可能性が明らかになった。健常成人111名を対象にした調査では、年齢だけでなく、p-tau181およびGFAPの値が経路統合能の誤差に強く関係しており、特にp-tau181が最重要因子として検証された。

具体的には、VRゴーグルで「出発点→中間→出発点へ戻る」ナビゲーションを行い、その誤差(エラー距離)を測定。この数値のみで、血中p-tau181が所定値(2.2pg/mL以上)を超える対象者を AUC0.86、感度91.7%、特異度77.8%という高い精度で識別できた。年齢・GFAPも独立した寄与を示しており、AD発症前の機能的変化を捉える手がかりとして期待される。

さらにこの手法は、従来MRIなどで捉えられる構造的変化よりも前段階での変化検出を可能にする点が重要。嗅内皮質の厚さとの相関も見られたものの、年齢を調整すると影響が薄れることから、経路統合能の誤差が年齢差を超えて病理を反映している可能性が示唆されている。

今後は、長期間にわたる追跡によるベースラインからの変化をモニタリングすることで、どの程度この誤差が将来的な脳萎縮や症状発現を予測できるかを検証する段階に入る。また、社会実装を視野に、簡便で低負荷な検査が誰でも受けられるスクリーニングモデルの構築が課題となるだろう。

詳しくは学校法人藤田学園まで
レポート/DXマガジン編集部

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