
株式会社エルテックスは、EC・通信販売事業に携わる企業を対象に25回目となる「通信販売事業関与者の実態調査2025」を実施。通販事業へのAI導入率は12.7%と依然低水準にとどまりつつも、導入検討・情報収集中の割合が増加し、関心の高まりが浮き彫りとなった。
通販のAI活用、フロント業務に期待集中
調査によると、2025年7月時点で通販事業にAIを導入している割合は12.7%。2023年調査から4.0ポイント上昇したが、普及のスピードは限定的だ。「導入済み」と「導入予定」を合わせても32.7%と、2年前と変わらない水準にとどまっている。
一方で、「導入検討・情報収集中」が8.5ポイント増加しており、AI導入への関心は確実に広がっている。
「効果がありそう・興味のあるAI」の項目では、「ECサイト内検索」が49.3%でトップ。次いで「チャットボットや接客ツール」「マーケティング分析」が47.2%で並んだ。単一回答でも「サイト内検索」や「チャットボット」が上位を占め、顧客接点となるフロント業務での期待が集中している。
一方、コールセンター支援やメルマガ自動生成といった領域では関心が低下。バックエンドよりも顧客体験に直結する領域でAI活用のニーズが強いことが浮き彫りになった。
調査を実施したエルテックスは「導入効果の実感や成功事例の共有が普及の鍵」と分析。今後のEC市場で、AIがどのように浸透していくか注目される。
詳しくはエルテックス調査ページまで。
レポート/DXマガジン編集部
