複数クラウドのID管理サービスが機能拡張、指紋認証や顔認証などのパスキー認証に対応

キヤノンITソリューションズは、IDの統合管理やシングルサインオン（SSO）などをクラウドサービスとして提供する「ID Entrance（アイディ エントランス）」の新オプションとして、「パスキー認証」と「IDプロビジョニング」の機能を2024年12月19日（木）から追加提供します。

「ID Entrance」は、複数のクラウドサービスを利用する際にそれぞれのIDやパスワードを統合して管理し、SSO機能を通じてスムーズにログインできるサービスです。多要素認証や認証ポリシーなどのセキュリティ機能を備え、連携確認を完了しているクラウドサービスの数は50を超えています。

このたび追加する「パスキー認証」は、パスワードの代わりに指紋認証や顔認証、パスキー用デバイスのPINコードを用いて認証を行う方式です。パスワードのやり取りを不要とすることで、認証情報の漏えいリスクを低減しつつ、ユーザーにとって煩雑になりがちなパスワード管理を省力化できます。

ID Entranceの利用イメージ

また「IDプロビジョニング」は、管理者のアカウント管理を効率化する機能です。これまで運用担当者が手動で行っていたクラウドサービスへのアカウント作成を自動化し、「ID Entrance」に新規登録したアカウント情報をもとに、連携対象となるクラウドサービスにも同じアカウントを作成できます。提供開始時点ではMicrosoft 365を対象とし、今後は連携先のクラウドサービスを拡充する予定です。

新たなオプションの料金は月額50円（税抜、1IDあたり）で、すでに提供している「ID Entrance」の基本ライセンス（月額150円／1IDあたり）と併せて利用できます。初期費用は不要です。

レポート／DXマガジン編集部折川