パスロジ株式会社がMicrosoft 365向けに、外部デバイス不要でブラウザ完結のセカンダリ認証「PassLogic Bridge –Microsoft 365用セカンダリ認証」を2026年1月21日に提供開始します。スマホやトークンが使えない現場でも導入可能な新選択肢です。続きで仕組みと運用メリットを解説します。
PassLogic Bridge M365の特徴と導入メリット
PassLogic Bridge（以下、Bridge M365）は、Microsoft Entra IDのセカンダリ認証として動作する新機能です。パスロジが誇るマトリックス方式のPassLogic認証をブラウザ上で実行し、パスワード認証に続く強力なワンタイム認証を提供します。ユーザーは乱数を配置したマトリックス表から自分のパターンに沿って数字を読み取るだけで認証でき、スマートフォンや認証アプリ、ハードウェアトークンは不要です。これにより、スマホの持ち込みが禁止されたエリアやデバイス管理が難しい現場でもMicrosoft 365の認証強化が可能になります。提供開始は2026年1月21日で、PassLogicのパッケージ版／クラウド版いずれでも利用可能です。
Bridge M365は運用負荷の軽減も狙っています。従来のSAML連携ではAD同期やPowerShellでのユーザー整備が必要になりがちでしたが、Bridge M365はEAM連携を採用し、Microsoft 365に登録されたユーザー情報をそのままPassLogic認証でも利用できます。これによりユーザー管理の二重手間を削減し、導入や運用の工数を抑えられます。さらにBridge M365はクラウドサービスとしてAPI連携で提供され、申し込みだけで利用開始できるのが特徴です。オンプレ構築を希望する場合も技術要件確認のうえ個別相談に応じると明記されています。
製品の位置づけとしてPassLogic自体は知識・所有物・生体に対応する多要素認証ソリューションであり、マトリックス方式を含む9種類の認証を組み合わせられます。パスロジは2000年創業、代表取締役社長は小川秀治氏で、累計発行ライセンスは116万以上、特許は国内39件、国内外合計126件を保有する企業です。Bridge M365の提供形態はPassLogic製品とのAPI連携によるクラウドサービスで、Bridge M365サーバーの構築・運用は不要とのこと。料金体系や詳細は案内されているため、導入前の検は比較的スムーズに進められます。
デバイス持ち込みが制約される現場や、運用負荷を抑えたい組織にとって、Bridge M365は現実的な選択肢になります。Entra IDの周辺強化として、導入メリットと適用範囲を早期に評価すべきです。
詳しくは「パスロジ株式会社」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部
