NTTドコモは、dアカウントの認証方式の一部を2026年5月ごろに終了し、国際標準に基づくパスキー認証へ移行すると発表しました。終了対象は、パソコンでのログイン操作時にスマートフォンの「dアカウント設定アプリ」へプッシュ通知を送り、承認でログインを許可する方式です。今後この仕組みは利用できなくなります。影響は、日常的にプッシュ通知認証を使っている利用者に限定されます。一方で「いつもパスキー設定」を利用していない多くの利用者は、IDとパスワードやネットワーク暗証番号など従来の方法を使っているケースが多く、影響はないとしています。
パスキーは、生体認証や画面ロックを用い、端末内の秘密鍵で本人確認を行う仕組みです。通知に依存せず、より安全で一貫したログイン体験につながるとされています。実務対応としては、まず自分のログイン方法を確認し、プッシュ通知承認に依存している場合は早めにパスキー設定に切り替えましょう。企業の情報システム担当者は、社内の利用実態を棚卸しし、切り替え手順のガイド配布、機種変更時の再設定フロー整備、問い合わせ対応体制の準備を進めると混乱を避けられます。個人ユーザーは、生体認証の設定と予備端末での利用可否を事前に確認すると円滑です。詳細の手順やスケジュールは今後案内される可能性があるため、最新情報の確認を継続してください。
