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乾燥したオフィス、化粧水だけで保湿できる?美容液・乳液も使うと?【肌水分量を測定】


秋冬の乾燥は肌に大敵です。暖房のついたオフィスなど、乾燥した室内では肌の乾燥が心配ですよね。化粧水だけでどのくらい乾燥を防げるのか、美容液・乳液を加えるとどう変わるのかを、肌水分測定器で1日検証しました。結果は、化粧水だけでも一定の潤いを維持できますが、美容液と乳液を組み合わせることで水分量の低下をより防げることが判明しました。


化粧水の保湿力を実験!秋冬の乾燥にどこまで効く?

秋冬は空気が乾燥し、肌の水分が奪われやすい季節です。そこで「化粧水でどのくらい乾燥を防げるのか」を検証しました。実験は乾燥しているオフィス(朝は気温22℃・相対湿度45%、夕方は気温25℃・相対湿度30%)で行い、測定方法は各時間に水分量を5回測定後、平均値を算出しました。

朝、何も塗っていない状態で頬の水分量を測定すると平均20%でした。これは肌にとって「赤信号」とされる乾燥レベルです。次に化粧水をコットンで丁寧に浸透させ、再測定すると平均56%まで上昇しました。この潤いはどれほど続くのでしょうか。

オフィスの湿度が下がる中、1日の変化を追った結果、昼に水分量は低下するものの、夕方まで一定の潤いを維持できることが分かりました。

別の日(朝は気温24℃・相対湿度37%、夕方は気温25℃・相対湿度36%)に何も塗らなかった場合と比べても、化粧水の効果は明らかでした。


美容液+乳液で乾燥はどこまで防げる?化粧水だけとの違いは?

化粧水だけでなく、美容液と乳液を加えた場合の保湿力を検証しました。この日のオフィスも1日中乾燥(朝は気温23℃・相対湿度33%、夕方は気温25℃・相対湿度34%)していました。

結果は予想通り、化粧水単独よりも水分量の低下が緩やかで、潤いを長時間キープできました。乾燥対策には美容液と乳液を組み合わせる方が効果的ですが、どちらの結果も「何も塗らない」よりは大きな差があります。面倒だから全部やらないという方も、最低限化粧水だけでも塗ると良いでしょう。


化粧水・美容液・乳液の役割と正しい順番

化粧水・美容液・乳液の役割と、塗る順番について解説します。

化粧水は洗顔後の乾いた肌に水分を与え、角質を柔らかくして次のアイテムの浸透を助けます。美容液は高濃度の美容成分で、乾燥やシミなどのケアを行います。乳液は水分と油分をバランスよく含み、化粧水や美容液で与えた水分を油分の膜で閉じ込めます。この乳液の働きによって、肌水分量の低下を防ぐことができます。

水分が多いものから油分が多いものへ塗ると良いので、塗る順番は、基本的に化粧水、美容液、乳液です。


秋冬はどれくらい乾燥している?数字で見る空気中の水分量

「秋冬は乾燥している」とよく言われますが、実際どれくらい乾燥しているのでしょうか?

空気中の水蒸気量に注目すると、気温が下がると空気が保持できる水蒸気量も減少します。例えば、札幌・新潟・東京・大阪の平年値を比較すると、どの地点も8月は空気中に14(g/㎥)以上の水蒸気を含みますが、11月や2月はその半分以下、場合によっては5分の1程度まで減少します。

数字で見ると、秋冬は空気が極端に乾燥していることが分かります。こうした環境では肌の水分も奪われやすくなるため、スキンケアで潤いを守ることが欠かせません。ご自身に合わせたスキンケアで、乾燥対策をしましょう。

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