
明日14日(日)~15日(月)にかけて、北日本(北海道・東北)・北陸では暴風や暴風雪、高波に警戒し、北日本では大雪による交通障害や高潮に警戒が必要です。大きな地震があった東北をはじめ、低体温症など冬の災害リスクを防ぐポイントをまとめました。
●14日(日)~15日(月)は北日本や北陸で荒天
14日(日)は、列島を挟むように2つの低気圧が日本海と本州の南岸を東進。15日(月)は、この2つの低気圧がオホーツク海で一つにまとまり、急速に発達し、冬型の気圧配置が強まる見込みです。このため、北日本と北陸では、14日(日)~15日(月)にかけて、大荒れの天気となるでしょう。
北日本と北陸では14日(日)は非常に強い風が吹き、北日本では14日(日)~15日(月)にかけては雪を伴った非常に強い風が吹き、猛ふぶきとなる所があるでしょう。
14日(日)~15日(月)にかけて予想される最大瞬間風速は、北海道、東北、北陸で35メートルと、台風並みの暴風が吹き荒れるおそれがあります。波の高さは、北海道、東北、北陸で6mと、大しけとなる所があるでしょう。
また、15日(月)朝までの24時間降雪量は、北海道で70センチのドカ雪が予想されています。
北日本と北陸では、暴風や暴風雪、高波に警戒するとともに、北日本では大雪による交通障害や高潮にも警戒が必要です。
●低体温症など冬の災害を防ぐには
冬ならではの災害リスクとして、低体温症が挙げられます。14日(日)は、北海道や東北では冷え込みが強まり、大きな地震があった青森・八戸もマイナス3℃と真冬の寒さが予想されています。
災害時に避難所へ移動する際は、とにかく重ね着をして向かうことが大切です。
可能な限りの衣類を身に着けたら、肌の露出を極力少なくするようにして下さい。手袋や靴下は衣服にかぶせるように身に着けると、体の熱が逃げるのを防ぐことができます。ネックウォーマーやマフラーがなければタオルで代用して、首元の冷えを防ぎましょう。この時マフラーは衣服の中に入れるようにして身に着けると良いでしょう。
最近はコンパクトに畳んで収納できる機能性防寒着も多くありますので、防災リュックに入れておくと安心です。
また、避難所などで過ごす際は、段ボールや毛布を重ねて敷いた上で過ごすなど、冷たい床との接触は可能な限り避けるように工夫をすることが大切です。家族で体を寄せ合いましょう。
●新聞紙やエマージェンシーシートの活用
身近にあるもので暖を取る方法として保温効果がある新聞紙が活用できます。
新聞紙を数枚重ねてつなぎ目をテープで止めて羽織ると、上着のように羽織れたり、肩掛けショールにしたりすることができます。
大きめのポリ袋があれば、くしゃくしゃに丸めた新聞紙を入れるだけで、ひざ掛けになります。
さらに、新聞紙を使って空気の層を作ることで寒さを和らげることができますので、お腹に巻きつけることでお腹の冷えを防いだり、2重履きにした靴下の間に新聞紙を巻いたりすることで足の冷えを防いだりすることができます。
また、防寒に役立つだけではなく、防水性、防風性のあるエマージェンシーシートは、季節問わず活用でき、安価で手に入れることができるため、家族分の準備があると良いでしょう。
●使い捨てカイロや湯たんぽの活用
防災リュックの中に使い捨てカイロを入れておくことも効果的です。
首には頸動脈と呼ばれる太い血管が通っているため、首元にマフラーやタオルを巻いた上で、首の後ろにカイロを貼ったり、尾骶骨の上にカイロを貼ったりすると、効果的に体全体を温めることができます。
カイロを使う際には、低温やけどに注意し、直接肌に張り付けるのではなく衣服の上から貼るようにし、就寝時は外すようにすると良いでしょう。
使い捨てカイロには使用期限がありますので、期限の近いものは日常生活の中で使用し、使用した分は買い足すようにするとおすすめです。
また、丈夫なペットボトルに、水と沸騰したお湯を1:1で混ぜたぬるま湯を入れ、タオルで巻けば湯たんぽ代わりになります。脇の下にも太い血管が通っているため、湯たんぽなどを挟めば体を温めることができるでしょう。
冷え込みの厳しい時期を含めると1年の中で寒さに対する注意が必要な期間は長きにわたります。災害はいつ発生するか分かりません。寒さに対する備えはとても重要ですので、冬の寒さを実感できる今の時期にこそ、ご自身のご家庭の寒さに対する備えは十分に考えられているか、見直すようにしてください。
