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25日は雨のあと西~東日本に黄砂飛来 秋の黄砂は珍しい? マスクなどで予防対策を


25日(火)は、低気圧や前線に伴う雨のあと、西日本から東日本にかけて「黄砂」が飛来する予想です。黄砂の飛来は春に多い現象ですが、秋に飛んでくることもあります。黄砂に対してアレルギーがあったり、循環器、呼吸器に疾患のある方は症状が悪化するおそれがあるため、予防対策を心がけてください。

●25日は雨のあと、西~東日本に黄砂飛来の予想

連休明けの25日(火)は、日本海と日本の南岸をそれぞれ前線を伴った低気圧が東進する見込みです。この前線の後ろには「黄砂」が控えており、低気圧や前線に伴う雨のあと西日本から東日本にかけて「黄砂」が飛来する予想です。

●黄砂はどこからやって来る?

黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。

黄砂は、上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあります。

黄砂の影響は、量が少ないと、遠くの景色がぼんやりかすむ程度ですが、黄砂の量が増えるにつれて、車や洗濯物などが汚れてしまったり、小型航空機の運航に影響がでたりすることもあるため、注意が必要です。

●黄砂は春に多いが、たまに秋に飛来することも

黄砂は従来、自然現象であると理解されてきましたが、近年ではその頻度と被害が大きくなっており、急速に広がりつつある過放牧や農地転換による土地の劣化等との関連性も指摘されています。
日本では、主に3~5月の春先にかけて飛来することが多く、4月の黄砂観測日数の平年値は6.2日です。6月以降は少なくなる傾向にありますが、たまに秋に飛来することもあり、11月の黄砂観測日数の平年値は0.4日です。

※「気象庁|黄砂観測日数の経年変化」
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/kosahp/kosa_shindan.html

●黄砂が体に与える影響と予防のポイント

環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。

① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。

黄砂の健康への影響を予防するには、日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。また、黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。なお、洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。

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